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先日、11月29日にトヨタ自動車はハイブリッド専用車アクアの改良を正式発表しました。それに伴い「GRスポーツ」を追加します。
本日はそんなアクアのGRスポーツ等のわたしなりにお話ししていきます。
引用元:トヨタ自動車・アクア公式・アクアGRスポーツ公式
Contents
今回発表されたアクアの内容。
- GRスポーツの追加。(後述)
- ツートンカラーとオレンジの追加。(オレンジはBグレード不可能)
- Zグレードのみシート表皮を新設定。
- ドライブレコーダー付き自動防眩ミラーを全グレードオプション設定。
アクアGRスポーツの概要。
- 剛性アップパーツやサスペンションなどの足回りの強化。
- 17インチのアルミホイール。
- スポーティシートやシート表皮も専用のもの。
アクア改良版のいいところ、悪いところ。
◎:価格変更なし。(Z,Gのみ)
今回のアクアの改良ではグレードやカラー(エクステリアとインテリア)の追加や防眩ミラーの設定ができるようになりました。それだけ。
ちなみにヤリス、ヤリスクロスもカラーの廃止や追加があります。
ヤリス(後述)がステアリングヒーターの標準装備(2021年もパーキングサポートブレーキ(前後方静止物)の標準装備)に伴う値上げがありましたが、アクアはあくまでカラーの追加にとどめていることから価格は据え置きとなっています。
2WD 改良前 | 2WD 改良後 | 4WD 改良前 | 4WD 改良後 | |
GRスポーツ | なし | 2,595,000 | なし | なし |
Z | 2,400,000 | 2,400,000 | 2,598,000 | 2,598,000 |
G | 2,230,000 | 2,230,000 | 2,428,000 | 2,428,000 |
X | 2,090,000 | 2,107,000 | 2,288,000 | 2,305,000 |
B | 1,980,000 | 1,997,000 | 2,178,000 | 2,195,000 |
ただし、XとBの下位グレードに関しては17,000円ほどの値上げになっています。詳細は調査中だけど、多分どこか追加されたかただの値上げかのどちらかです。
それでも200万円以下に抑えてるのはさすが。ヤリスハイブリッドでも200万円はかかります。
×:逆を言えばただそれだけ。
逆を言えばただそれだけ。
Zグレードで追加できるパワーシート、合皮シート、ステアリングヒーター、シートヒーターなどは相変わらず66,000円(しかも61,600円から値上げ)の課金が必要となります。
散々酷評を受けるヤリスにステアリングヒーターやシートヒーターが標準装備(Zグレードのみ)なのに対し、評判がいいアクアはそれをつけることができません。それだけどこに予算をつぎ込んでいるのかがよーくわかります。
◎:自動防眩ミラーの設定が可能に。
自動防眩ミラー(ドライブレコーダー付き)が53,900円で設定できるようになります。
これはヤリスやヤリスクロスと同じことをアクアでやっただけの話です。
×:ツートンカラーのインテリアがかなり微妙。
新規で追加されたオレンジとのツートンカラーのインテリアが個人的に微妙。
思いっきり出すのであれば、それだけ統一感を出して欲しいんだけど、これを見る限り中途半端な印象が拭いきれません。
これはヤリスクロスアドベンチャーでも感じたことで、あっちも金属プラのところを無理やりピアノブラックになったことにより安物感が際立っているのと同じです。
とは言え、ブラックで剥き出しのハードプラ感満載のヤリスと比べりゃ数億倍もマシなんだが・・・
アクアGRスポーツのいいところ、悪いところ。
◎:小回りが5.3mと走りやすくなった。(ただし、先代と比べて)
小回りが5.8mから5.3mと小さくなったことにより、機敏な走りが実現できているそうです。
ただ、ここで注意して欲しいのが5.8mは先代と比較してなので、現行版が5.2m(Bのみ4.9m)なので、現行ノーマルアクアと比べたら悪いです。
◎:ザクレロ口のダッセェフロントが改善。
アクアの致命的にダサくなる理由がフロントのあれ。
機動戦士ガンダム(名古屋テレビ)のザクレロのような口をしたデザインは正直微妙だったので、GRスポーツのフロントがGRヤリスなどのものに変更されたのは大きなポイント。
ただ、それだけで他はノーマルのアクアと変わらないので、人によっては「ダッセェ」となります。
◎:専用バンパーなどが採用。
ノーマルアクアとの違いは以下の通り。
- 専用合皮シート。
- アルミペダル。
- 専用ステアリングホイール(ガンメタリック)
- GRスポーツ専用色のダークグレーやレッド、ホワイトとのツートン。
- 専用ブレーキキャリバー。
- など
これらを見て、GRは走りにこだわっていることがよーくわかります。走るのが大好きなわたしでも欲しいなぁと思うところは多くありますよ。
◎:17インチの大径ホイールを採用!
ホイールは17インチの専用のものを採用し、タイヤも205/45R17(ポテンザRE050A)を採用。スポーティさをより際立たせています。
ヤリスなんてダッセェよな。アクアの方がかっこいいよな。
はっきりいって、スポーティをアピールするヤリスよりスポーティに仕上がってる。
ヤリスは小さくしてスポーティな走りをアピールしていると言われています。
しかし装備は一般的なものであり、今回のGRスポーツのアクアと比べたら雲泥の差です。それでいて260万円。これだったらアクアを買う方が価値あると思いますよね。
ちなみにGRヤリスは全くの別物なので除外。
なお、表題は1998年に話題になったセガのCMが元ネタ。
×:ライトはバイビームじゃない。(課金必要、しかもセット)
写真を見て分かる通り、フロントライトはLEDではあるものの、バイビームではありません。
よって、標準仕様ではデイライト機能が搭載されないことになります。Zグレードのアクアやヤリス(ヤリスクロス含む)が付いているので、これは非常に残念なところ。
ただし、課金すれば取り付けることができます。しかしアクアはセット販売が多いことがわかっており、このGRスポーツのバイビームもLEDフォグランプとのセット販売です。価格も11万円と非常にお高め。
ちなみに、これはG,Xでも同様に取り付けることが可能です。価格は同じ。
×:WLTCが29.3km/Lと30km/Lを切る結果に・・・
アクアといえばプリウスと並びハイブリッド専用車として知られています。
燃費を売りにしてることもあり、WLTCでも35km/Lほど(Bグレード)と良いのですが、GRスポーツは色々走りにこだわった結果燃費が29.3km/Lと悪くなっています。
とはいえ、スポーツ仕様として考えたらもちろん燃費はいい方になります。
×:ディスプレイオーディオは7インチのショッボイヤツ。
GRスポーツの内装ですが、ガンブラックメタリックとかっこいい内装となっています。(先程のオレンジとはえらい違い)
しかし、ここで気になったのがディスプレイオーディオ。
実はこのGRスポーツは7インチのものが標準で装備されています。GRヤリスやヤリスクロスGRスポーツが8インチのものを採用していることから安っぽく見えてしまいます。
ただし、こちらも38,500円の課金をすれば10.5インチのものに変わります。とはいえ、解像度が改善されたかどうかは不明だし、エアコンの操作がタッチパネルに変わるので微妙っちゃあ微妙なんだけどね・・・
あとスピーカーは4chとヤリスの6chと比べて弱くなっています。メーカーもこだわってないし。
これってヤリスクロス同様Gグレードがベースなんでは・・・
色々仕様を見て感じたのは、今回のGRスポーツは明らかにGグレードがベースになっています。
そうじゃなければZグレードにつけられるパワーシートをつけることができないし、モニターも7インチのまんま。
これはヤリスクロスGRスポーツの時と同じになりますね。あっちのタコメーターはヤリスのZグレードと同じですからね。
ただ、足回り以外でGグレードでできないのはカラーヘッドアップディスプレイ。これは44,000円の課金をすれば装備することができます。Zグレードだと101,200円からかかる上にパノラミックビューモニター(PVM)とのセット販売です。
ただし、ブラインドスポットモニター(BSM)は相変わらずPVMとのセット販売となっており、BSM分は46,200円が加算される計算となります。とはいえ、シースルービュー機能がないものが使えるので、Zグレードと比べて選択ができるようになってます。
逆にGRスポーツで設定できないのがターンチルトシートです。
フィット、ヤリス、ノートはどう対抗するのか?
フィット:RSグレード追加&PVMとBSMの設定可能になる。
以前も書きましたが、フィットはGRスポーツに相当するRSグレードを追加しています。
それに伴い、BSMとパノラミックビューインフォメーション(PVM)を設定することが可能になっています。ただし、これらはHOMEとLUXEのみでできるため、RSでできないのがマイナスです。
また、シートヒーターもHOMEで課金すれば装備が可能になっています。
欠点はやっぱりアクア同様ダッセェこと。それでもノーマルよりかはマシ。
ノート: AURA nismoとの差別化。
ノートは2021年春から発売され、大変好評を得ているAURAシリーズの中にNISMOを設定しています。
当然ですが、NISMO専用装備もあり、GRスポーツ同様に走りにこだわったものになっています。おまけにAURAなので内装もアクアと比べて非常に凝ったものになっています。質感だけ考えたら明らかにノートの方が上。
もちろんフィットRSやヤリスクロスGRスポーツ同様電動パーキングブレーキ(EPB)搭載。
ただ、リアブレーキはドラムでかつクルコンなどは専用ナビとのセットなので、同様の仕様にするのであれば非常に高額。
ヤリス:廃盤&値上げ祭り。
ヤリスも8月に改良をしました。
ヤリスクロスにGRスポーツが追加されたのに対しヤリスは廃盤と少しの追加、そして値上げ。
具体的にはXBグレードの廃止、ステアリングヒーターやインナーミラーの設定ができるようになったこと。そしてそれに伴う値上げです。(これはヤリスクロスも同様)
ヤリスクロスは改良と廃止があってもグレード追加で盛り上がってるのに、ヤリスは改良と廃止だけなのでよりオワコン感ややる気ないやろ?という印象を受けてしまいます。
とはいえ、現在でも安定した売れ行きを誇ってる(ほっといても売れる)わけなので、コストの兼ね合いも兼ねてそうしてるんでしょうね。(実際の売れ行きはヤリスクロスとほぼ五分五分)
ただ、ハイブリッドについては「ユーティリティ面で」アドバンテージがなくなってるので、やはり大幅な改良が必要と思う。
何が言いたいかというと、EPBとGRスポーツ(特にハイブリッド)を早く出せ。スポーティな見た目とは裏腹に安っぽいファブリックじゃアカンやろ。
ヤリスクロス、アクア、フィット、ノートがスポーツ仕様を出してるから、ヤリス(ハイブリッド)も出せばいいんだよな。多分動いているかもしれないが。
まとめ。
まとめです。
先日公開されたトヨタ自動車のアクアの改良をご紹介しました。
ノーマルは基本的にカラーの追加やオプションの防眩ミラー設定に止めた結果、上級グレードの価格は変わらない結果となりました。(ただし、オプションの価格は一部値上げ)
GRスポーツはGグレードがベースのため、Gグレードで装備できないパワーシートはありますが、単体でパノラミックビューモニターやヘッドアップディスプレイがつけられるのはセット販売がほとんどのアクアではポイントは大きいです。
ただし、EPBがないのは相変わらずです。
質感もそれだけあることから、アクアGRスポーツは(EPBがないという妥協があっても)買ってもいいんじゃないか?と思いました。フィットRSはPVMやBSMがつけられませんからね・・・
それ考えたら、価格もこなれた完璧なコンパクトスポーツってないな。
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