【ヤリス】2022年の改良正式発表。アレがつくけどヨォ。【やる気なさすぎ?】

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 先日7月26日、トヨタ自動車は19日のヤリスクロスに続き本家本元のヤリスの改良版を発売すると正式に発表しました。発売は8月8日より。

 前回、ヤリスクロスの改良についてお話ししましたが、今回はヤリスについての解説と個人的に思ったことをお話しします。

 ヤリスクロスと比べてやる気がなさそうな印象を受けてしまってます。w

今回の改良点。

  • 自動防眩インナーミラー+ドライブレコーダー
  • ステアリングヒーター(Zグレードのみ装備、他はダメ)
  • シーケンシャルシフト導入(MT除く)
  • XBグレード、一部カラー廃止。
  • ドアトリムの改良。

◎:ドライブレコーダー付きインナーミラーをオプション設定。

引用元:トヨタ公式

 ヤリスクロス同様のドライブレコーダー付き自動防眩インナーミラーがオプション設定で装備できるようになります。

 昨今のドライブレコーダー需要に応える形でヤリスにも導入されるとのことです。

◎:ステアリングヒーターをZグレードに標準装備。

写真はシートヒーター。

 ヤリスクロスはZグレードオプションだったステアリングヒーターがヤリスクロスのZグレード同様Zグレードに標準装備されます。

 今までは装備することすらできなかったので、これは素晴らしい改良です。ハイブリッドの冬場のエアコンはマジで効かないのでシートヒーター同様に必須の装備です。

 ただし、ヤリスクロスと大きく異なるのはZグレードのみの標準装備となるだけで、下位グレードは装備できません。

 なお、アクアは現在でもシートヒーター、合皮シート、パワーシートなどを合わせて6万円の課金が必要です。標準だったら250万円ぐらいになりかねないね。

◎:シーケンシャルシフトを1.5Lガソリン車(MT除く)に採用。

写真はヤリスクロスのものです

 ヤリスクロスのガソリンモデルに搭載されているシーケンシャルシフトがヤリスのガソリンモデル(MT除く)に搭載されることがわかりました。

 一般的なミッションだとH型となり、変速飛ばしができますが、シーケンシャルシフトだと順番にギアを変えるため、シフトミスが起こらなくなりオートマ限定でも乗れるというものです。

 ヤリスカップカーがあるように、ヤリス(GRヤリスでなく)の専用レースがあるため、ガソリン車にシーケンシャルシフトを入れるのはいいことだと思います。まぁ、MTもあるけどね。

 

 このようにヤリスも少しばかり改良されてますが、そこまでです。

×:Gグレード以下はカスすぎる内装。

 ヤリスクロスのダッシュボードは全てソフトパッドになってるのに対し、ヤリスはZグレードのみ。Gグレード以下はハードプラという超安っぽい質感になります。

 金属プラもZグレードならローズメタリックですが、G以下はハードプラ&中途半端なピアノブラックと質感も大幅にダウン

 はっきり言ってやる気ねぇだろ疑惑が出てもしょうがない。

×:ドアトリムは糞すぎる不織布継続?→◎:ドアトリムはヤリスクロスと同じ!

画像はGRヤリスのものです。

 ヤリスクロスはセーレン製のエアヌバックを採用することにより、ドアトリムの表皮の質感を向上させています。

自分のヤリスのドアトリム。
汚れが目立って手入れが面倒なカスすぎる不織布。次回検査時に表皮処理をする予定。

 ヤリスもやるだろうと言われていましたが、なんと不採用。ゴミすぎる不織布は継続。これはマジで酷すぎる。

 しかし、事前情報ではヤリスもドアトリムの改良があると聞いたんだけどね。カタログ見たらそんなの書いてなかったからなぁ・・・どうなってんだよ。

追記

 改良モデルのヤリスがとあるディーラーで展示してたので見てみたんですが、ヤリスも不織布ドアトリムから改良されていました!

 ヤリスクロスの表には掲載されており、ヤリスには載せていなかったのでどうなってるのかと思ってましたが、よかったです。(ヤリスクロスのカタログにはエアヌバックの商標の表示がある)

 ただ、これが同じものかどうかは不明だが多分同じでしょう。同時に展示してあったヤリスクロスGRスポーツと同じ質感だったし。

 また、展示してあったのがハイブリッドZなので、Zグレード限定なのかどうかも不明。この辺りは調査が必要。(ヤリスクロスは全グレード)

さらに追記。

 ヤリスのGグレードでも同じものが採用されています。ヤリスクロスと同じで全グレードで改良されたのでしょう。

×:安定のアームレスト、電動パーキングなし。

引用元:トヨタ公式

 毎回言われている電動パーキングとブレーキホールドももちろんありません。これだけでもヤリスの価値ってなくなってるよな。

 アームレストも当然非採用。

×:合皮内装はヤリスクロスに劣る。

引用元:トヨタ公式

 合皮内装はクレアトープのみでヤリスクロスのようにブラック合皮は非採用。他の内装は全てファブリック継続です。

 情報ではトープが廃止になるとか言われていましたが、継続されるみたいです。

 その合皮もシート側面が合皮になってるヤリスクロスやアクアに対し、ヤリスはファブリックという経費削減感が拭えません。その反面11,000円で設定できますがね。

 ただし、ヤリスシリーズの内装がパーフェクトでいいかといえばそうではないのでご注意を。

×:もちろんHDMI接続キットはなし。

引用元:トヨタ公式

 アクアで装着できるHDMI接続キットはヤリスクロス同様設定がありません。よってヤリスでFireTV Stickを取り付けることは不可能。

 安くするのはいいけど、これぐらいはつけて欲しいよな。ヤリスクロスでも言えることだが。

もはや・・・

 ここまできてヤリスクロスの祭りから一転のお通夜状態。

 改良点は「ドラレコ付きインナーミラー」「シーケンシャルシフト」「Zグレードのみステアリングヒーター」とヤリスクロスと一部共通されるだけで、他は変わりません。

廃止祭りでオワコン状態?

 事前情報だと内装トープ、一部カラー、XBグレード、Xのパノラみックビューモニターの廃止と廃止だらけでオワコン状態と疑わざるを得なかった。ヤリスクロスがAdventureやGRスポーツを設定されているから余計に盛り下がってますよ。

 特にひどいと感じたのは内装。ヤリスクロスはブラック合皮とAdventure、GRスポーツ合わせて4種類に対し、ヤリスはクレアトープ1種類継続です。

 共通化できるんだったらやれよと言いたいね。おまけにクレアトープのシートは一部ファブリックとケチってる。マジでなんなん?

 価格は11,000円と安いんだけどね、色がどうしてもなぁ・・・軽自動車のように見える。だからブラック内装を選ぶユーザーが多いと思うんだよ。じゃなんで設定しなかったんだ??意味不明。

価格。

 価格は以下の通りです。価格はいつも通り消費税込、自動車税などは別途必要です。(税込234万円+税みたいな感じ)

2WD4WD
X(HEV)1,998,000→2,013,000
(GAS)1,598,000→1,624,000
(MT)1,543,000→1,548,000
(1.0L)1,455,000→1,470,000
(HEV)2,241,000→2,256,000
(GAS)1,831,000→1,857,000
G(HEV)2,130,000→2,145,000
(GAS)1,773,000→1,799,000
(MT)1,718,000→1,723,000
(1.0L)1,630,000→1,645,000
(HEV)2,338,000→2,353,000
(GAS)1,971,000→1,997,000
Z(HEV)2,324,000→2,350,000
(GAS)1,971,000→2,008,000
(MT)1,888,000→1,904,000
(HEV)2,522,000→2,548,000
(GAS)2,169,000→2,206,000
XB廃止なし

 全体で見るとおよそ2〜3万円前後の値上げです。これがシーケンシャルシフトやらステアリングヒーターやらがついてきます。ハイブリッドZなら26,000円の値上げ。アクアとは5万円の差です。

 そしてXBパッケージはヤリスクロス同様廃止となっています。

2WD4WD
X(HEV)2,284,000
(GAS)1,896,000
(HEV)2,515,000
(GAS)2,127,000
G(HEV)2,394,000
(GAS)2,020,000
(HEV)2,625,000
(GAS)2,251,000
Z(HEV)2,606,000
(GAS)2,232,000
(HEV)2,837,000
(GAS)2,463,000
Adventure Z(HEV)2,705,000
(GAS)2,331,000
(HEV)2,936,000
(GAS)2,562,000
GR SPORTS(HEV)2,750,000
(GAS)2,367,000
なし
参考:ヤリスクロス

 こう見るとヤリスクロスが270万円に値上げされたのに対し、ヤリスは235万円と少し値上げした程度です。(どちらもハイブリッドZの場合)

 ヤリスクロスは259万からなので11万の値上げ、ヤリスは229万からなので6万の値上げ、あれ?微妙???

 

 このようにヤリスは質より価格を重点的に置いているということがわかります。裏を返せば安くしない(高くしすぎる)と売れない

 実際、ヤリスクロスはハイブリッドZが売れてるけど、ヤリスは安いグレード(G、X)を見ることが非常に多いです。つまり客単価が低い。

わたしが買うならこれ。

 質感がゴミすぎるので結局1.5LのZ。それでもドアトリムはカス。ハイブリッドになるとアクアと競合関係となり、そっちに流れる危険があります。(後述)

 一番のポイントはシーケンシャルシフトをヤリスにも採用したことにより、より良い走りを提供できるということです。ただ、パドルシフトつけてくれよ。

 ハイブリッドもZグレード一択。こっちはステアリングヒーターとシートヒーターの恩恵を受けることができるためです。

 アクアもZグレードで設定はできますが、6万円の課金が必要なのでそれをつける必要のないヤリスはメリットがあります。ただ、Zしかできない上にヤリスクロスもGなら課金可能なのでそっちに流れる危険があります。サイズと納期さえ気にしなければ。

 徹底的に安くするんであればX。1.0Lは個人的にないので1.5Lは欲しいですね。

 レースに特化するんであればヤリスカップカーもありかな?

 ま、はっきり言ってQOL上げるんだったらフィット、ノート、ヤリスクロスかアクア買った方がいいよ

ヤリスHYBRIDが売れる要素を入れろ!特にZ。

引用元:トヨタ公式

 ヤリスハイブリッドはアクアが登場した影響で燃費以外にセールスポイントが少なくなり、おまけに狭いことからアクアを選ばれるユーザーも少なくありません。

 今回とうとう200万を超えてしまったのもマイナスポイントかな?

 ヤリスはガソリン、アクアはハイブリッドというふうに売り込むだろうという見解もありますが、せっかく出したんだからヤリスハイブリッドならではのセールスをして欲しいと感じたのはユーザーであるわたしだけでしょうか?

 今回の改良でステアリングヒーターが装備される(Zグレードのみ)、インナーミラーが設定できる、ドアトリムが改良されたのはいいことですが、他は一切変わっていません。

引用元:トヨタ公式
こう見るとヤリスクロスの方が質感が明らかにいいのがわかる。

 ヤリスクロスのようにドアトリムの質感の向上やブラック合皮(もちろんケチらず)を入れればまだアクアと比較してある程度のアドバンテージはありますが、最上位グレードでスチールホイールとか色々言われたら選択の余地がなくなる気がします。

ちなみに、ノートも上位グレードはスチールホイールです。

 だからこそ上位の装備に加え、電動パーキングを設定してほしい。ZじゃなくてもGRスポーツや専用グレードをね。(GRスポーツは海外では販売中)

 コンパクトカーだからこそ安く抑えなければならないというジレンマはありますが。電動パーキングを入れなかったのもそのためともいう。ただ、ロッキーやライズも上位グレードにつけてるので、Zぐらいはつけろやと思う。

 前回のアクアとの価格比較記事でアクアが240万円、ヤリスハイブリッドが235万円ならどう考えたってアクア買うでしょ?

 アルミホイール、アームレスト、フォグランプ、後席の広さを取るかシートヒーターを取るかで選択が変わってきますが、コスパは明らかにアクアの方が上なんですよ。

 またフル装備にするとアクアより割高なのもやはり問題かな?個別装備ができるのはいいことですが。

 そう考えたらなんでヤリスクロスと比べて「力入れてないんじゃないか?」と感じてしまいます。価格を抑えてるのはいいことですが、アクアと大差無くなってるのも事実です。おまけにリセールバリューも3年予想で100万未満とゴミすぎるわで踏んだり蹴ったりやし。

結局。

 今回の改良も2021年同様ヤリスとヤリスクロスの基本的な仕様(パーキングブレーキ周りのぞく)を統一したという感じです。

 だからXBグレードの廃止、Xグレードにパノラミックビューモニターがつけられないと言ったものが出てきます。

 ただし、一部は差別化されている。ステアリングヒーターもZグレードのみ装備が可能で、Gグレード以下は装備できません。ヤリスクロスはオプションで装備できます。

 内装もヤリスクロスと比較して改良は皆無となっており、これだけで購入意欲が削がれる危険性だって十分あります。(ヤリスクロスもドアトリム以外は皆無だけど)

 そうなったらヤリスクロスやアクアをどうぞに持っていけるのです。

まとめ。

 まとめです。

 ヤリスクロスに続き、ヤリスの改良も正式発表されました。価格は2〜3万円ほどプラスになる計算です。

 パーキングブレーキなど一部仕様を除き部品を共通化していますが、ヤリスクロスで設定されるドアトリムの向上とブラック合皮内装はありません。内装はそのままの模様。(実際あると聞いたんだがね)

 それにヤリスクロスはGRスポーツなどが設定されてますが、ヤリスにはそれがありません。それが余計「廃止祭り」の印象を植え付けています。

 その分価格も抑えることができています。しかしハイブリッドモデルに関してはアクアの価格に近づきつつあるため、買う価値があるかといえばどんどん微妙になってきています。Z限定だけどシートヒーターとステアリングヒーターが装備されてるのは大きいですが。(アクアは課金必要)

 そのステアリングヒーターもZのみにしか設定できません。カローラクロスと同じですね。

引用元:ホンダ公式

 そう考えたらもっと上のモデルがあってもいいじゃないか?と思いました。そうでもしないと今後360度モニターやブラインドスポットモニターに対応したフィットにボロ負けしそうです。まぁ、フィットはデザインがイマイチという声がありますが。

 完全にトヨタはヤリスをガソリンで安く売っていくとしか思えませんね。そうじゃないとZグレードも力入れないでしょうし。

 これじゃああの評論家様の思う壺やん。

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