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先日トヨタ自動車はカローラとアクアの改良版と特別仕様車を発売しました。1月にヤリスとヤリスクロスの改良版が出たため、アクアも正式に改良版を出したことになります。
今回の仕様を見て「ヤリスハイブリッドZ死んだな」と思った感じです。
なぜそうなったのか、そして実際検証した結果について資料を基にお話します。
引用元:トヨタ自動車株式会社
Contents
価格。
2WD | E-Four | |
Z | 2,565,000 | 2,763,000 |
G | 2,294,000 | 2,492,000 |
X | 2,146,000 | 2,344,000 |
XB | 廃止 | |
GR SPORTS | 2,659,000 | |
Z Raffine | 2,667,000 | 2,837,000 |
北海道仕様は省略します。
前回のヤリスの時に260万に上がるだろうが、適正は255万と書きましたが、ほぼ同価格となっていることがわかります。それだけ値上げしたってわけ。
ヤリスクロス同様「アレ」が標準装備に!(Z限定)
今回のアクア改良は以下の通り。
- 特別仕様車のRaffineを設定。
- パノラミックビューモニター(PVM)とブラインドスポットモニター(BSM)をZグレード(Raffine含む)に標準設定!(これ重要)
- 自動防眩インナーミラーをXグレード以外に標準設定。
- パーキングサポートブレーキ(前方静止物・後方接近車両)をZグレードに標準設定。
- パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)をXグレードに標準設定。
特にヤリスクロスZにも標準設定されたPVMとBSMがアクアZにも標準で装備されたことにより、ヤリスのコスパの悪さが浮き出てしまった形になってしまいました。
PVMとBSM、GRスポーツは55,000(通常版の場合)+46,200円の課金が必要です。
ヤリスにある装備をアクアに搭載できないものがある。
ただし、ヤリスにある装備でアクアに搭載できてないものがあります。それがプロアクティブドライビングアシスト[PDA]。
PDAは前方の歩行者や車を読み取ってブレーキやスピードを制御する最新の安全支援機構。
ヤリスやヤリスクロス、そしてカローラシリーズやプリウス、クラウンなどに搭載されていますが、アクアには搭載されていません。
逆にカローラシリーズはカローラクロスを除きPVMの装備ができません。
また、ヤリスZ(およびヤリスクロスZ)はシートヒーター&ステアリングヒーターと合皮シート、メモリーシート(ヤリスクロスはパワーシート)が標準装備されていますが、アクアは課金しなければ装備できません。
実はセット販売がヤリスより少し多い。
アクアはヤリスと比べて価格の設定が複雑です。
ヤリスの場合、BSMやPVMの設定を除き単純明快な価格設定で装備しやすくなっていますが、アクアの場合はセット販売でないとダメとかが多く、その価格もそれなりにします。
先ほどのGRスポーツのPVMとBSMもこれらだけで10万円ほどの課金が必要なのにその項目は小さい字で書かれています。
トヨタチームメイトもヤリスはヘッドアップディスプレイとのセット販売ではないけど、アクアはセット販売です。一方でBSM(後方歩行者のパーキングサポートブレーキ付)とトヨタチームメイトはセット販売です。
そしてアクアは先ほどの通りZグレードでもファブリックなので、合皮にするには課金が必要。金額は66,000円と変わりませんが、ほかにパワーシートやシートヒーター、ステアリングヒーターもセットで売られています。別売りはできません。
大きく異なるのはヤリスと違って安いグレードでもいい装備ができることです。ヤリスXはBSMを装備することはできませんが、アクアは装備することができます。
一方でサブスクのKINTOグレードであるUでは可能です。アクアにはUグレードが設定されていません。
Raffineってどうよ?
今回の改良版で新規追加されたのがRaffineという特別仕様車。価格は2WDで2,667,000円。Zグレードが2,565,000円なので、102,000円の価格差となります。
ヤリスにはGRスポーツも特別仕様車も一切ないから、この優遇っぷりはトヨタが力入れてる証拠なんでしょうね。(売れてない?からテコ入れとも取れるが・・・)
過去にもアクアは特別仕様車は設定されていましたが、その時はホイールがスチールホイールといまいちだったために、(今回はベースがZのため)ある種力を入れているのでしょうね。
標準装備されてるのは16インチのアルミホイールだけで、ほかはカラーリングの違いだけ。合皮シートはZグレードと同じセットオプションでないとダメ。しかもカラーは同じブラック。
そう、あのブラウンシートはディーラーオプションになるので、さらに課金が必要となるわけです。しかもシートカバーときたもんです。
結果として内外装のカラーリングとアルミホイールだけで基本的に変わらないということです。この辺りは好みになりうるでしょう。
ヤリスクロスの茶色と比べてどうか?
公式の写真で見る限りヤリスクロスの茶色内装もいいのですが、実際見るとやはりハードプラむき出しの色が目立っているのか、安っぽく見えてしまうことがあります。
アクアでも似たような色合いになってますが、実際どうなるかは不明。発売が8月なのでまだまだ検証ができません。
実際どちらが得なのか?
アクアとヤリス、実際フル装備した場合の価格をいかに算出してみました。
アクアZ | ヤリスZ | |
走りのキャラ (群馬トヨタより) | 優しい快適な運転 | 走る楽しさを味わえる車 |
車両本体価格 | 2,565,000(+69,000) | 2,496,000 |
PVM | 標準(シースルービュー) | 33,000(透過機能付き) |
BSM | 標準 | 56,100 (PVMと合わせて5,500円の減額あり) |
コンセント | 標準(センターコンソールに設置) | 44,000(ラゲッジに設置) |
フォグランプ | 標準 (DOPのものに変更可能) | 47,520~ (DOP、仕様によって異なる) |
アルミホイール | 標準 (16インチは39,600) | 82,500 (16インチ) |
シートヒーター ステアリングヒーター | 66,000 (合皮、Pシートとセット) | 標準 |
合皮シート | ↑ | 標準 |
パワーシート | ↑ | なし |
メモリーシート | なし | 標準 |
スピーカー | 4ch | 6ch |
アームレスト | 標準 | 19,800(DOP) |
HDMI端子 | 廃止 (DOPだったが、廃止になった模様) | 標準 |
CD/DVDプレイヤー | 41,250(計算から除外) | 廃止 |
デッキボード | 14,300 | 標準 |
ないもの | HDMI端子 メモリーシート パーキングサポートブレーキ(後方歩行者) PDA 7インチメーター | CD/DVDプレイヤー パワーシート パーキングサポートブレーキ(後方接近車両) ワンペダル(快感ペダル) 防眩ミラー バイビームLEDランプ 10.5インチモニター |
合計 | 2,684,900(▲88,520) | 2,773,420 |
こう見てみると、ヤリスは安全と走り(とオーディオ)、アクアは快適と利便性に追求してるっていうのがよくわかる。アクアは後席もそれなりにあるからね。(どこぞのバカ評論家はそれを出汁にヤリスを叩いてるが・・・)
ヘッドアップディスプレイやアドバンスドパークはどちらも課金が必要なので除外。標準装備されているものを中心に算出(ホイールは16インチのもの)した結果、アクアのほうが9万円近くお買い得であることがわかりました。
ただ、装備が充実している一方でヤリスにないものはそこまで別に要らないものが多い反面、アクアの場合はPDAがつかないのでそこがめちゃくちゃ大きいと思います。カローラでもあるのにね。それだけコストカットとヤリスとの差別化をやっているのでしょう。
計算はもちろんだけど、標準装備されているもので比べたり、内外装で比べたらやはりアクアはヤリスの上位互換という意見が出るのもうなづけます。そりゃ内装の質はヤリスよりいいですからね・・・
スピーカーはヤリスのほうがいいと思う。6chだからね。オーディオ面ではHDMIが搭載されたヤリスのほうに軍配が上がるかも。
そうゆうところもアクアとヤリスで選択が分かれるのでしょう。
まとめ:値上げしても装備次第でヤリスより得なのは変わらない。
まとめです。
今回はアクアの改良版が発表されたことにより、ヤリスと比べてどうなのかについて検証してみました。
今回はZグレードのみで、GRスポーツは省略しましたが、GRスポーツで同じ設定にするとヤリスよりもバカ高くなるのは確実です。そりゃバイビームLEDライト、PVM、BSMついてないからね。
いっぽうでZグレードの場合はPVMとBSMが標準装備されたことにより、ヤリスクロス同様に価格差が大幅に縮まっております。
価格差は8万円と絶妙に差が開いていますが、ヤリスにはPDAという安全支援システムが搭載されていることを考えたら適正じゃないでしょうか?
さらにいえばヤリスには合皮シート、ステアリングヒーター、シートヒーターが標準装備されていますが、アクアは66,000円課金しないといけません。Raffineも同じカラーリングになるそうです。
あとオーディオ面でヤリスはHDMI端子がつくことになってるので、FireTVなどを通じてyoutubeやPrimeビデオなどを見ることが可能なので、その面ではアクアよりも大きいと思う。アクアはDVDとCD継続なので、最近のスマホ活用が苦手な方にはいいと思う。(アクアもBluetoothはありますので、スマホからの音を流すことは可能)
そう考えたらテコ入れも絶妙に差別化してると思いました。ただやっぱりBSMとPVMの標準化はめちゃくちゃ大きいと思う。そりゃそれだけ見たらヤリスよりお買い得って思っちゃうよ。
ま、それを踏まえてヤリスクロスの方がコスパいいって言われたらおしまいだけどね。www
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