いつもご覧いただき、ありがとうございます。
先日、ノイズキャンセリングイヤホンの選定ということで書いてきましたが、その際にソニーのイヤホンをレンタルしたというお話をしました。
レンタルしたのはご存知WF-1000XM4(以下、M4)です。本日はそんなM4を借りて感じたことをお話しします。
Contents
- 1 わかること。
- 2 借りたところ。
- 3 M4のいいところと悪いところ。
- 4 jubeatのプレイ結果。
- 5 結果としてどうするか?
- 6 まとめ。
わかること。
結論から言えば、購入の方針はだいたい固まりました。
今回のレンタルで分かったことはこんな感じです。
- ノイズキャンセリング性能。
- 付け心地。
- アップスケーリング(音質)
- その他性能と気づいたこと。
借りたところ。
前回、GoProをレンタルしたRentioさんです。
Rentioでは7泊8日、4,980円にてレンタルすることができます。同系統のWH-1000XM4も同価格、同期間でレンタルが可能です。
イヤホンだけならANKERのもレンタルできますが、アクティブノイズキャンセリングだけに限定すればできません。まぁ、ANKERは安価なので購入した方がいいとおもいますが・・・(Liberty Pro 3ならレンタルしてもいいかも、ないけど。)
ちなみに、アップルのAirPods ProやパナソニックのEAH-AZ60(以下、60)はレンタル非対応です。(だからわざわざ家電量販店に足を運んだ)
M4のいいところと悪いところ。
◎:ノイズキャンセリングは評判通り。
これは評判通りの性能です。
ANKERのLife A2 NC(以下、NC)を持っていますが、こちらはホワイトノイズが走ることがあるのに対し、M4はそのホワイトノイズが走りません。それだけでも高評価。
機械のファンの音がうるさい場所で聴いた際の感想。
Life A2 NC:機械のファンの音は静かになるものの、「サー」というホワイトノイズが発生する。
WF-1000XM4:NCと同様にファンの音は静かになる上に、ホワイトノイズも軽減されている。(むしろなくなってる)
今までこのクラスのノイズキャンセリングを試したのですが、それ以上のものになるとそっちになってしまいます。
ちなみに、M4と並んで強力なのがAirPods Proですが、こちらはどちらかといえばアップル端末寄り。Androidでも使えますが、やっぱりiPhoneなどで使うのがベターです。
×:大きな音や人間の会話は完璧に遮断できない。
ただ、それでも大きい音や人間の会話(スピーカーやテレビの音含む)を完全にかき消すことはできません。
完全に音を遮断するノイズキャンセリングはまだ出ていないということがよくわかります。贅沢なんですけどね・・・
◎:DSEE Extremeによりハイレゾ級の音質にアップスケーリング。
どこまで音質が良くなってるか検証しづらいところではありますが、このDSEE Extremeという機能でハイレゾ級の音質にアップスケーリングしてくれるそうです。
実際MP3などの音質を上げてくれることができます。
ただ、わたしには違いがよくわかりません。w
◎:立体音響対応。
ソニーとアップルはそれぞれ立体音響に力を入れています。
今回のM4も立体音響に対応しており、設備を整えておけばそれだけの立体音響が実現できます。特にBRAVIAとトランスミッターを用意しておけば手軽にできるのです。
ただし、BRAVIAはBRAVIA XRというチップが搭載されている機種のみ。搭載機種は2021年モデル以降なので、わたしが持っている8500Hは非対応となります。残念。
まぁ、そうでなくてもAmazonミュージックアンリミテッドなどの対応サブスクを利用すれば手軽に聴くことが可能となります。
個人的にはDSEEのようにアップスケーリングで立体音響に対応してほしいところですね。
ちなみに、今回試そうとしたんですがアプリ登録できてないのかできませんでした・・・実際はストリーミングアプリ経由でやるみたいなので、今後音楽データをスケーリングしてできるようにしてほしいですね。
◎:買取価格がそこそこ高い。
これも大事なことですが、リセールバリューの高さもいいと言います。
以下にじゃんぱらでの買取価格を掲示します。
定価 | じゃんぱら | 中古残価率 | 50%達成 購入最低額 | |
WF-1000XM4 | 33,000 | 14,000(中古) 19,000(未使用) | 42.4% | 28,000 |
EAH-AZ60 | 27,720 (オープン) | 11,000(中古) 16,000(未使用) | 39.7% | 22,000 |
AirPods Pro (MagSafe対応版) | 30,580 | 15,000(中古) 21,000(未使用) | 49.1% | 30,000 |
QuietComfort Earbuds | 33,000 | 12,000(中古) 14,000(未使用) | 36.4% | 24,000 |
このようにM4は4割を超えるリセール。それ以上にAirPods Proが5割に近づいていることから、アップル製品のリセールバリューの良さを実感します。
それに、アップル製品は基本的に値下げしないからね。それを考えたら値下げしてもリセールがいいM4はリセールが大幅に化けます。
現実的に5割リセールがあり得るのは現時点でM4とAirPods Pro。他の二つは現実的じゃありません。
ただし、AirPods Proは新型の噂が出ていることもあり、購入に慎重なユーザーもいます。まぁ、それを狙って安く購入するのはアリですね。そうなるとM4よりもより多くの買取価格が期待できるということです。(ただし、新製品が出たら値崩れ起こす)
一方でBOSEのイヤホンは2千円の違いでここまで大きく差が広がっています。パナソニックはオープン価格ですが、ネット調査で平均的な価格で見積もっています。
リセールバリューを意識するのであれば、M4になりそうです。(AirPods ProはiPhoneユーザーならいいけど、Androidユーザーは旨味があまりない(通常使いはできます))
△:スピークトゥチャットは基本的にデスクワークにとどめるべし。
意外と便利なのがスピークトゥチャットという機能。
これは近くの人が話しかけてきたら音楽が止まって会話を聞くことができる機能です。
こういった機能はデスクワークで作業されている方に非常に便利な機能となります。よって、外出先でこれを使うと頻繁に音が切れるってことですね。
×:耳が痛い。
これはいろんな方が指摘していますが、イヤーチップの装着の仕方によって耳が痛くなる時があります。
特に最初の段階では痛くなることもあるので、イヤーチップが慣れるまでは我慢かもしれません。ただ、対策はあります。(後述)
わたしも装着して感じたことですが、やはり耳が痛くなります。特にタッチした時に耳にダイレクトに伝わるためか、痛みを伴ってしまいます。
センサー下の出っ張りが耳に当たってしまうのが原因みたい。
NCとイヤーチップを入れ替えたのですが効果は変わらず、それどころか遮音性が悪くなったのでノイズキャンセリング時に発生するホワイトノイズが発生しました・・・
ウレタン素材で密着性が良くなったのはいいのですが、肝心の付け心地はANKERのNCの方がマシであることがわかりました。
解決策としてイヤホンをねじ込むのでなく、素直に入れるだけでいいみたい。これを行うとあらかた落ち着きます。
また、センサーも撫でるようにして操作するといいですね。それだけ感度が高い。
×:たまにノイズキャンセリングや音が切れる。
当初からノイズキャンセリングや音が切れるという意見が多くあり、ソニーもアップデートで改善するようにしています。
それでもたまにノイズキャンセリングや音が切れることがあります。NCではそんなことなかっただけに残念です。
×:マルチポイントじゃないので、いちいち端末で切り替える必要がある。→対応します。
ソニーは「マルチペアリング」対応と銘打ってアピールしていますが、実際のところイヤホンに端末を登録するだけです。
なので、パナソニックの60のアドバンテージといえばこのマルチポイントです。
マルチポイントは二つの端末を登録して一つの端末(タブレットなど)を使用中、スマホに着信があればそっちに自動で切り替えることができるという超便利機能。
ただし、ソニーのヘッドホン・WH-1000XM4,5は共にLDACには非対応なので、切り替えると自動的にSBCかAACに切り替わります。
追記
今冬予定のアップデートでWF-1000XM4はマルチポイント及びLDACのマルチポイント併用が出来るようになります。
◎:マルチペアリングにより「一旦切断してから」他の機器に接続する手間がなくなる。
当初、機器(Redmi Note 11やfireHD8など)を登録し切り替えようとしたら接続ができないので、いちいちBluetoothを切ってから接続し直していました。
しかし、調べてみると「ソニーのアプリでなく設定アプリでBluetoothの接続」をすれば接続は可能です。まぁ、自動で切り替えができないのが辛いところです。
ちなみに、ソニーの端末は登録さえすれば自動的にペアリングされます。
ANKERなどの安価なイヤホンになればマルチペアリング非対応だったり、できても少ないので8台接続できるのは大きいですね。(パナソニックは10台)
×:タッチ操作を細かく設定できない。
タッチ操作でアクションを変更できますが、変更は再生や通話などグループごとで細かい設定はできません。
例えば、ノイズキャンセリングの切り替えを1タップ、音声調整を2タップや3タップといった形はできないということです。
AVIOTのイヤホンはこれができます。
×:fireHDでのアプリ管理は不可能。(基本的に)
fireHDではソニーの管理アプリ(Headphone Connect)非対応です。
対応してるのは当然AndroidとiOSのみで、AndroidベースのfireOSには非対応。これは他の機器でも同様です。
fireHDではアプリ経由の設定ができないので、最低限の機能(標準設定ではノイキャンや再生操作)ぐらいしかできないので、音量調整をされたい方は注意が必要です。
ただ、fireHDは裏技でGoogle Playアプリを入れることができます。わたしは入れるつもりはないのですが、入れる際は各自調べて自己責任でお願いします。ちなみにBluetooth音響はSBC規格となります。
jubeatのプレイ結果。
ワイヤレスイヤホンは遅延問題があるため、音楽ゲーム含むアクションゲームやシューティングゲームでは遅延は命取りです。
iPad Proでjubeatをやってみたのですが多少の遅延はあるものの、そこそこプレイできそうです。
設定は通常モードで両方とも「0」、マーカーはQubellにしてGo Beyondをプレイ。98万点はいけなかったものの、更新はできました。
とはいえ、やはり遅延は懸念事項なので個人的にはやはり有線でプレイする方が望ましい。
M4はAVIOTのTE-D01tや ANKERのLife P3のようにゲーム遅延対策はしているわけではないのですが、AACのアップル端末でのjubeatはそこそこいけそうです。
今回のは参考程度でお願いします。
結果としてどうするか?
個人的にノイズキャンセリング性能はANKERのNCと比べたら非常に素晴らしいです。音質についてはあまりわかりませんでした。
それ以上に頭を悩ませたのは付け心地。
NCと比較して耳が痛くなってしまい、外したくなりました。特にタップする時に耳に当たって非常に痛くなります。解決策があるにしても気軽につけづらいのはマイナスかな?
それでも、慣れたら問題なかったですね。慣れの問題なのかも・・・
他にも操作変更がグループだけとかマルチペアリングの切り替えとか不便なところはあります。これはソニーに限らずマルチポイント非対応なのはどれも一緒です。
ただ、いちいちBluetoothを切る必要がないのはまだいいですね。安いやつなんかはいちいち切らないといけませんから。
結局、いい音を出したり、ノイキャン性能が良くても付け心地が悪いのは正直いただけません。
まとめ。
まとめです。
いいところと悪いところをまとめてみました。
いいところ | 悪いところ |
・ノイズキャンセリングが強力。 ・アップスケーリングが充実。 ・立体音響対応。 ・リセールがそこそこ高い。 ・密閉性が高い。 | ・付け方によって耳が痛くなる。 ・マルチポイント非対応。 ・タッチ操作の変更は細かくできない。 ・fireOSにアプリ非対応。 ・たまにノイズキャンセリングが切れる。 ・タッチ操作の感度が敏感。 ・イヤーチップの寿命が心配。 |
今回Rentioさんでレンタルして試してみましたが、購入するかといえば・・・どうでしょうかね?
確かにアップルのAirPods Proに対抗できるような立体音響、アップスケーリングやノイズキャンセリングは素晴らしかったです。しかし、肝心の付け心地が非常に悪いのは微妙と思いました。
あと地味に操作設定変更がグループごとっていうのもいまいちですね。この辺りはアップデートで期待したいところです。
今回レンタルしてみて悪いところが多くなってしまいましたが、それ以上に音響面で力入れているのがわかります。だから余計ユーティリティ面で改善をしてほしいですね。
多分来年あたりにWF-1000XM5(仮)を出すでしょうから、付け心地の改善やマルチポイント機能の追加は期待したいところです。
さて、購入するかどうかは考えます。