【雑記】松山はマジガラパゴスって実感&痛感する瞬間。(利便性と経済性)

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 松山に帰ってから半年が経とうとしています。そこでふと気になったことがあります。それは松山ってガラパゴスなところが多く見受けられるということです。

 もちろんいい意味と取れることがあれば悪い意味とも取れることがあります。本日はなぜ松山がなぜガラパゴスかって実感する瞬間をお話しします。

1:放送局の呼称。

 NHKを除く放送局の呼称は他のエリアと異なり「正式名称」で表記されることが多い傾向です。

 特にRNB南海放送は「南海(なんかい)」という言葉にこだわりを持っており、ニュースの名前やアプリ、動画配信などでも略称の「RNB」を使わずに「なんかい」を使っています。

 詳しくは以下のサイト。

2:交通がほぼ独占。

 香川に住んでいて思ったことは「愛媛はライバルが少ない」という印象。

 鉄道やバスは「伊予鉄グループ」がほとんど掌握しています。JR四国(旧国鉄)もありますが、国鉄が松山に進出したのは昭和に入ってからとかなり遅いのも影響している。

そのため、松山の中心駅はJR松山駅でなく伊予鉄の松山市駅です。

 さらに言えば東予エリアの瀬戸内運輸(せとうちバス)も伊予鉄が関与しています。(ただし連結子会社ではなくただの大株主)

 航空機は流石に日本航空や全日空などが持っていますが、松山空港ビルも伊予鉄が掌握。船も松山観光港は伊予鉄が掌握しています。

 そう考えたら松山市は伊予鉄にほぼ独占状態となっており、ライバルはバスでもJR四国バス程度。

 香川になると琴平という観光地がある以上、高松市からアクセスするために多くのライバルメーカー(琴参バス、琴空バスなど)がありますが、高松市内で考えたら高松琴平電気鉄道(琴電)にほぼ掌握されてるのです。(東香川は大川バスがメイン)

高松市内でもことでんバス以外にコミュニティバスはあります。

モバイル決済や切符が独自規格。

 伊予鉄は簡易自動改札機が設置されていますが、いわゆるサイバネ式じゃないのでSuicaやICOCAといった交通系ICカードを使うことができません。

 もちろん設備を更新したらあり得るかもしれませんが、現時点でそれはありません。

 一方でモバイル決済はJR東日本のSuicaに先駆けて作っていましたが、こちらも一時終了し、今年の春に「みきゃんアプリ」という形で復活しています。

 ただ、こちらも独自のものなので、せっかくの県外からの観光利用を妨げる懸念もあります。それに現金チャージやクレジットカード登録はなく銀行の口座だけっていうのも微妙。

 この辺りは後々解消することでしょうけど、現時点ではあまり便利じゃないかな?

 それでもこのアプリは伊予鉄の関連会社が作っていることもあってか割引の効くお店は結構あるみたいなので、利用頻度の高いお店がある場合はメリットがあります。

また、独自決済機能が作られることにより、県内の売上のデータの管理や分析、活用が容易になるというメリットもあります。

 これだけ考えたらマジでガラパゴスやねと思ってしまいます。

3:イズミが進出できない。

 ゆめタウンで知られるイズミは広島市に本社を構えるスーパーマーケット。

 イズミの超ドル箱店舗としてゆめタウン高松がありますが、愛媛には一軒もありません。その理由としてはイズミの最大のライバルであるフジ(フジ・リテイリング)の存在があること。

 イズミ、フジは元々戦後の広島の闇市がルーツのスーパーマーケットで、創業者の山西義政さんは「フジは永遠のライバル」というように50年以上前から切磋琢磨に磨き上げて今や東証プライムの企業になっています。

 フジが愛媛県を網羅していることからイズミが入る隙がない。

逆にフジはイズミの本丸である広島に1980年代に進出しています。元々紳士協定でフジが四国の愛媛に本社を建てたのですが、それが実質反故された形です。

 とはいえ、昔イズミは大街道商店街の玄関口にお店を作っており開業させてましたが、その後閉店し跡地にラフォーレ原宿が入居して長い間営業していました。(その後老朽化で解体し、現在はアエルというビルになってる)

 その後JTの松山工場跡地にゆめタウン松山(仮)を作ろうと考えたのですが、商店街の反対もあって頓挫しました。それだけイズミがフジの本丸である松山に入り込める隙がなかなかないのです。

 ただ、フジが独占的になってるわけでなく伊予鉄のいよてつ高島屋、一六のセブンスターとか生協といった地元資本のスーパーやデパートはあるし、三越、イオンやマルナカ、ママイ、サニーマートといった松山市外のスーパーもあるので、交通と異なりちゃんとライバルがいます。

そんなフジもイオングループに・・・

 そのフジも2018年にイオンと資本業務提携を結びます。

 そして2022年にフジとマックスバリュ西日本(マルナカ)が経営統合して持ち株会社の株式会社フジ(旧法人)と事業会社の株式会社フジ・リテイリング(新法人)に分けられ、マックスバリュ西日本は株式を交換する形で上場廃止し、フジは玉突きでイオンの連結子会社になりました。(最終的にフジとマックスバリュは吸収合併予定)

 つまり、愛媛と香川のスーパーはイオングループに掌握されてる状態になってるわけです。

 もちろん生き残りをかけてさらに大資本の企業の下に回るっていうのがありますが、やはりイオン化によるマンネリだけは堪忍願いたいですね。(かつてのダイエーのような感じ)

悪いところでなくいいところもある。

 このように松山市は高松市と異なり東京や大阪から遠いことから県外の影響を長いこと受けていなかったので独自の経済圏を構築していることがわかります。

 また、本四連絡橋の影響も香川や徳島と比べたらまだ弱いのもあります。

 もちろんこれは利便性やマンネリを考えたら悪い意味とも取れますが、いい意味でとったら愛媛の経済を潤す結果になると思います。

 実際愛媛には住友金属鉱山、大王製紙やユニチャーム(全部本社は東京だけど)、今治造船、日本食研、三浦工業、フジ、伊予鉄といった地元資本の企業はいっぱいあります。それだけ愛媛経済が成立しているのです。あとNHKやNTTの四国主要拠点も松山です。(電力、裁判所やJRは高松)

 ただ、先述の通りフジはイオングループに入ったりセブンイレブンやファミリーマートの進出といった県外企業の進出がないわけではないので、やはり他のエリアと同様の現象が起きているわけです。

 まぁ、松山市も意識してないけどコンパクトシティ化していることからやはり住みやすい街であることには間違いないので、やはりそれを壊さないためにも今でも独自規格とかでガラパゴス化してるんじゃないかな?そう思いました。

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