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昨年の7月、わたしは清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入したものがあります。それはダナーライトです。
ダナーライトはアメリカのダナー社が出しているマウンテンブーツです。大きな特徴は「雨に強い」「軽い」「頑丈」「蒸れない」という点です。
今回はそのダナーライトを導入してから1年経ったので、改めて解説をします。
結論から言えば、やっぱり「買ってよかった」です。
Contents
なぜダナーライトにしたのか?
わたしはこれまで数々の靴やブーツを購入してきましたが、最終的に「飽き」や「違和感」を感じて履かなくなりました。また、過去にはスニーカー(特にナイキ)をコレクションしていました。プレミアもクソもないのにね。
わたしはハイカットのブーツや靴を好んで履いていますが、基本的にブーツは重たいです。過去に所有したブーツも例外ではありません。(ただし、履いてみるとそこまで重たくない)
ダナーライトは前々から気になってた商品で、過去にもダナーライト3を購入まで考えたのですが、金額で躊躇してしまいました。
当時のダナーライト3でも5.5万円したので、改めて現在の価格が高いのがわかります。昔は2万円台で売られていたとか・・・
ところが、去年から部屋の整理をして、その一環として靴の整理も始めたのです。その時に靴が劣化しているのと、いくら数があってもどうしようもないということがわかります。
また、同様に革製品は基本的に雨に弱いので、雨の日になると履ける靴は限られてしまいます。(ブーツの中にはティンバーランドのように雨対策をしてるものもあります。)
それならと「雨でも履ける長持ちする万能ぐつ」ということでダナーライトを再検討しました。その時にはすでに廉価版のダナーフィールド(後述)が売られていましたが、廉価版を履いてみて後悔するよりも本家本元を履いてみて後悔した方がまだいいと判断し、購入しました。それにリセールバリューも靴にしてはいいですし。
このダナーライトは買ってから1年経ちますけど、違和感も飽きも一切なく、継続的に履き続けています。私服で外出する際はもっぱらこのブーツで行くことがほとんどです。(2日連続の場合は別の靴に履き替える)
ダナーライトを売ってるお店が少なくなった。
以前までだったら店頭に並ぶことが多かったダナーライト。現在は以前ほど少なくなっています。
理由としては二点。一つ目は価格が高いこと。もう一つは販売店が限られていることしょう。
価格については60,500円と超高額で、個人店ならなにしも、量販店での靴の金額としてはバカ高いのです。
そしてもう一つは販売店が限られていることです。
現在ダナー(ラクロス・ フットウェア)は2012年にABCマートに買収されたことも影響してか、ABCマートで売られているのが基本です。(おまけにクソ高くなってる)量販店ならチヨダとかASBEEなどもありますが、ダナーに関しては基本的にABCマートです。(ジャーナルスタンダードでも売られていますがね)
ダナーの商品はABCマートを筆頭に販売していますが、ダナーライトなどの高額な靴に限って言えば売ってない場合があります。
ダナーライトやダナーマウンテンライトなどは過去にABCマートブランド(一般的な販売店)で普通に販売していましたが、現在はGRANDSTAGEというブランド(特化した販売店)で販売しています。
そのGRANDSTAGEでも販売している店舗としていない店舗があります。中四国地方の場合は愛媛県に本社を構える総合スーパーのフジが運営する松前町のエミフルMASAKIにそのGRANDSTAGEがあります。
エミフルのGRANDSTAGEに一回足を運んだのですが、ダナーライトは販売していませんでした。足を運んだのはオープン(去年の11月)当初だったのですが、現在はわかりません。それだけGRANDSTAGEでも違いがあるのです。
直営店は大阪梅田のルクア大阪にしかありませんので、これだけのために上阪するのはかなり微妙なところ。
実際現物を見て判断して欲しいのもあり、売って欲しいのですが、現物を確認する理由はまだあります。
高い買い物だからこそ、フィッティングや調査はものすごく大事。
高い買い物はいきなりエイや!と買うわけにもいきません。
安い靴ならそれだけダメージは少ないものの、高い靴ならダメージは大きい。
ダナーライトは先ほども解説した通り6万円もする超高額な代物。サイズを間違えたらとんでもないことになります。
ダナーライトはアメリカのブーツのため通常よりも大きいと言われています。そのためあえてサイズを小さくして購入するユーザーも少なくありません。
わたしの場合は雨の侵入を防ぐ「ゴアテックス」の劣化を防ぐためにインソールを履いています。インソールの有無でもサイズは大きく異なってくるので、これも課題になります。
大は小を兼ねるとは言いますが、ブーツの場合小は大を兼ねるみたいな感じですかね。
わたしの足のサイズは26cm。購入したダナーライトは27.5cmです。インソールがなければ27cmにしていました。過去にダナーライト3を試着した時は27.5cmでちょうど良かったので、インソールありにすると判断しました。
ダナーライトは店頭に並んでいないので検証ができなかったため、代わりに廉価版のダナーフィールドで何回も試し履きして検証を行った結果、上記のサイズにたどり着いたわけです。
ブーツを購入する際に大事なことは「1.0〜1.5cmの捨て寸を入れる」「筒周りはひとさし指一本分(大体1cmぐらい)」「むくんでいる時はフィッティングしない」こと。
これらを考慮しない場合、靴がきつくなり最終的に靴擦れを起こしてしまいます。わたしも過去ブーツで起こしたことがあります。その時はソールなしの27cmでした。
わたしの場合ナイキのスニーカー(ナイキはサイズに対して小さいため)で28cm、他は27cmがベスト。革のブーツは27cmかインソールありで27.5cmがベストであることがわかっています。しかし、ダナーでもそれが適用されるかどうかはわかりませんので、何回もダナーフィールドを履いてフィッティングを行いました。
最終的にインソールを敷いた上で27.5cmにしたので、結局は他のブーツと変わりありません。
ただ、人によってはブカブカになるのでもっときつめのサイズに下げるという方もいます。
ダナーライトはマウンテンブーツでつま先が非常に硬くなってるので隙間は必要です。
ブーツなのにスニーカー感覚で履けるのが良い。
ダナーライトはあくまでブーツです。
ブーツはレッドウイングのようなブーツを想像しますが、重たいのとゴテゴテしているのが特徴です。
それに対し、ダナーライトは使われている革が少なく、おまけに防水処理を施しているため、雨でも使えます。革が少ないということは軽量化しているので、一般的なブーツと比較して軽くなっています。
そのため、ブーツなのにスニーカー感覚ではけるのです。
現在、ハイカットスニーカーがあまり出回らなくなったのか、ハイカットスニーカーとして考えてもありだと考えます。ただ、ソールのゴテゴテさはありますがね。w
ビブラムソール最強説。
ダナーライトにはビブラム社のソールが装備されています。
このビブラムソールは無骨なデザインからシンプルなデザインまで様々ありますが、なによりちびらない。
普通のソールなら長いこと履いていればどんどんちびっていきますが、ビブラムのソールはそのゴムが頑丈なため短期間でちびるっていうことは普段使いではありません。それだけ長いこと持ちます。
それよりも接着剤による分解の方が先に出てきそうな感じです。w
わたしがブーツを買う基準の一つがこのビブラムソールの有無で、レッドウイングなど一部メーカーを除きない場合はスルーすることが多いぐらいコスパのいいソールになるのです。
デニムのパンツとの相性は抜群。
ダナーライトとのコーデはショートパンツから長ズボンまで色々コーデができますが、特にデニムのパンツとの相性は抜群です。
わたしはオールシーズンで履くのですが、冬場は基本的に長ズボン、特にデニムや綿のパンツを履きます。そのうち、青のデニムのパンツを履くとダナーライトの存在感はさらにアップします。
デニムのパンツだけでなく、他のパンツでも合わせることができるので、革のブーツとしてはすごい。
自分の足型に合わすことは難しいかな?
高額な靴になると「グッドイヤーウェルト製法」といって、ソールが変更できるうえに中にあるコルクが沈んで自分の足に合わせた靴になることができます。わたしが所有してるロガーブーツもその製法です。その反面重たくなるので、持ち運ぶには非常にやっかいです。でも、履いていれば別に問題がないのが不思議なものです。
ダナーライトは「ステッチダウン製法」とよばれるもので、縫い目が靴底に出ていくため防水性に欠けるという欠点がありました。しかし、ダナーはそれをクリアーして防水性を高めるブーツを開発したのです。グッドイヤーウェルト製法と違いコルクがなく自分の足に合わせた靴にはなりづらいかもしれませんが、その分軽くなっています。
ちなみに、ダナーライトなどのダナーブーツは先述のグッドイヤーウェルト製法と同じでメーカーによるソールの交換が可能です。
参考サイト:ムーンスター:https://www.moonstar.co.jp/whatshoes/knowledge/manufacture.html
このように靴のソールが違います。グッドイヤーウェルト製法は縫合部分が木のソールになってるのに対し、ダナーライトは革についています。後者はこれが原因で水が入るのですが、ゴアテックスなどの恩恵で水の侵入を防ぎます。
定番商品でかつ、人気商品のためリセールが期待される。
ダナーライトは定番商品でかつ人気商品であるため、リセールバリューが期待されます。
もし、履いてみて最終的にブカブカになったとかで手放さざるを得ない状態になっても、ある程度は売却が可能です。
とはいえ、アップル製品やハリアーなどのリセール率は期待できませんが、それでも靴として考えたら1万円から2万円で売却できる可能性もあるので、リセール率は高い方です。
ちなみに、わたしが売却したナイキのエアフォース1(MID、白赤)は10年前に購入したもので、当時の価格で1万円ぐらい。売却価格が千円でした。逆に4年前に購入したとあるメーカーの質が良いロガーブーツは購入価格が2万円(定価7万円)に対して千円で売却されました。これで考えるに定番の色や定番のメーカーはそれだけ売却価格が高いということです。ダナーライトはそれが期待できると言われているそうです。
廉価版のダナーフィールドがある。
先述の通り、ダナーライトやダナーマウンテンライトなどは6万円もするのか近年はABCマートブランドでは販売されていません。
代わりにあるのがダナーフィールドです。
ダナーフィールドはダナーライトのデザインに倣い、さらにお手頃価格で販売しているブーツです。価格は27,500円。
ダナーライトとの違いは以下の通り。
- 生産国がベトナム(ダナーライトはアメリカ)
- フックからハトメに変更。
- 裏地が全く異なる。
- 革とナイロンが異なる。
- 一部モデルは側面に「GORETEX」と書かれており、ダサい。w
生産国をベトナムにし、材質からフックまで一部変更しています。しかし、ダナーライト同様に防水であり、アウトソールには同様にビブラムを採用しているにもかかわらず、ダナーライトの半額以下(それでも27,500円だけど)で買えると考えたら、コスパは良いのです。
とはいえ、試着して感じたのは革が少し硬いのと、ハトメなのでダナーライトと比較して脱ぎづらいこと、裏地の快適さはやはり負けてしまいます。
ダナーライトは靴下のような形状で防水のゴアテックスを縫い合わせることによってあの感覚を体験できる。ダナーフィールドは従来の筒型となり、仕様が変わっています。
仕様が変わってもしっかりと防水性能は機能されてるからすごい。ダナーライトじゃなきゃアカンというわけではなければこっちを買うのもありです。
このダナーフィールドの登場もダナーライトが店頭からなくなる大きな理由でもあると思う。
とはいえ、ダナーライトを購入する前提でフィッティングするならダナーフィールドでも問題はないと思います。わたしもこれでフィッティングしましたから。一番いいのはもちろんダナーライトですが・・・
スニーカーが多いからこそ差別化を。QOLの観点でも買う価値はあり。
6万円もする超高額なブーツですが、買う価値はあると思います。
ブーツは重いという印象を払拭するという観点では素晴らしいブーツです。
もちろん、色に合わせて選ぶのもありますが、最初はやはり黒かカーキーで行った方が無難かな?
あと、フィッティングや調査は徹底的にしてください。そうしないと大事いきます。幸いABCマートは試し履きで合わなかったら交換が可能です。(これは他の靴も同じ)
わたしもこれを購入してから靴に対する欲がなくなった気がします。それだけ完成度の高い靴「ダナー」って思いましたね。(寒
仮に次買うとしたらカーキーになるかな?ただ、超高額なのでなかなか踏み切れませんが・・・
今日はダナーライトについて解説しました。参考になれば幸いです。
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