いつもご覧いただき、ありがとうございます。
前回の続きです。
前回はテレビに投資する必要はないと言いながらも大型テレビを購入するという旨を書きました。理由は動画とゲーム。
そのテレビについて今回は具体的にテレビの選定基準、具体的なテレビの選定、そしてどこで買ったのかを解説します。
Contents
テレビの選定基準。
ここで大事になるのは、妥協すべき点とそうじゃない点をピックアップすること。今回わたしは色々考えた結果、以下の選定基準とします。これから具体的に解説します。
HDMIの数。
前回のコラムでもHDMIに投資すべきと書きました。今回は詳しく書きます。
HDMIの数はゲームされる方や別途ブルーレイレコーダーを用意される方は絶対に必要。
わたしもパナソニックのDIGAを2台、FireTV CUBE、PS4、DVDプレイヤー、Nintendo Switchを接続しており、どれも必要な物です。
さらにサウンドバー(現在は光端子接続)を所有しているので、合計で7台。
そのため、できればたくさんHDMI端子の数があれば良いのです。最低でも3つ。
ただし、テレビからHDDレコーダーでの録画やそんなにゲームをしないのであれば2つで十分です。32型や安価な40型になると2つなので注意が必要です。
ARCについては後述。
遅延対策。
これも重要な要素。
以前の東芝REGZA 42Z1を買った理由はハイエンドであることもそうですが、東芝はゲームの遅延対策ができていると評判だったのもあります。
社会に出てから初めて買ったのがシャープのAQUOSなのですが、当時は会社問わずゲームの遅延をハード上で行うことができない機種が多く、このAQUOSも例外ではありませんでした。
注意:現在のAQUOSはちゃんとゲーム対策をしています。
よって、PS2を繋げてやったbeatmaniaIIDXは全くゲームになりませんでした。ゲームでの遅延対策はHAPPY SKYから行っていますが、IIDX REDまでは過去の別のシリーズ含めて行われていないので、当時の液晶テレビでは使えないのです。
42Z1は問題なくプレイができましたが、その頃になると自宅でビートマニアをほとんどプレイしなくなったので、無用の長物になってしまいました。(ゲームセンターでは当時やってた)
ただ、音楽ゲームだけでなくアクション、シューティング、レースゲームでも遅延対策は絶対に必要なので、それを施してるテレビは絶対条件です。
まぁ、今のテレビはゲームにおける遅延対策はしてますけどね。w
倍速液晶。
恩恵を受けてるかどうかはわかりませんが、残像対策としてはあったほうがいいかも。
普通に倍速液晶対応のものがあれば、メーカー独自の技術で倍速にしているものもあります。
基本的に安価なテレビは取り除かれているものなので、先述のゲームをより快適にプレイしたい場合はあったほうがいいかも。
それだけじゃなくても、スポーツ中継を見るときもあったほうがいいと言われています。
二画面表示。
これは正味不要。
ただし、現在でもテレビを積極的に見る方はあっても困りません。
42Z1は二画面対応です。使う機会はあったもののめったになく、動画主体となった現在ではほとんど使われなくなりました。(大晦日の紅白とガキの使いですらやってないからね)
また、外部入力は1個しか対応していません。2個以上になるとモニターが主となるので、テレビとして外部二画面は絶望的。
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もちろん、ホーム画面のスマートテレビでもNG。
動画視聴がメインの方でゲームと同時進行はできないということです。あくまで二画面のひとつはテレビ番組。
よって、今回の選定基準から外れます。できるんだったら候補に入ってたんですけどね・・・
チューナーの数。
個人的にレコーダーがあるので、不要。
しかし、レコーダーがない場合は最低でも3チューナーはあったほうがいい。
理由は裏番組2番組同時録画対応でかつ、テレビが見れるということです。
チューナーは1個で裏番組視聴と録画を同時に機能することができません。だから3チューナーないと2番組同時録画と裏番組リアルタイム視聴ができないのです。
よって、人気のnasneは1チューナーしかないので、録画中に録画中の番組以外の番組を見ることができません。
4KとフルHD。
これは必須。
主に地上波やPS4、スイッチやアマゾンプライムやYoutubeが主体の場合はフルHDでも問題ないのですが、Netflix、PS5、X BOX Series Xなどは4Kに対応しているので、4Kは必須。なくてもFireTVが4K対応ならあったほうがいいですね。
4K非対応でもアップコンバーターで綺麗になることがあるので、これはあっても良い。
近年は40型以上でないとフルHDに対応しておらず、32型でフルHDは本当に少なくなっています。HDMIの数も合わさってメーカー問わず対象から外れる傾向にあります。
以前までなら32型は大型テレビや中型テレビとも呼ばれていたのですが、今となっては小型テレビになってしまった印象を受けます。20年前までなら27型ワイドでも大型だったのにね。
操作。
意外と重要。
いくらテレビを買ったところでもっさりしていたらどうしようもありません。
42Z1や備え付けの東芝のテレビは問題なく機能していますが、物によってはもっさりすることがあります。
わたしの場合はそれがDIGAに出ており、2011年に購入したDIGAと2018年に購入したDIGA(2017年式の型落ち)で、後者の方が操作がもっさりしています。原因は不明ですが、ここまでもっさりするのは残念ですね。
レコーダーだからまだいいのですが、テレビともなると毎回使う物なので、現物見て確認する必要があります。
光端子、ARC対応。
これはサウンドバーやホームシアターシステムを使わない場合は不要。使う場合は必要です。
近年のテレビは薄型にした影響でスピーカーが小さくなり、以前より音質が悪くなったと言われています。
そのため、音質向上のためにサウンドバーやホームシアターシステムを構築される方もいらっしゃいます。
それに必要なのが光端子およびARC対応のHDMI端子です。
両方ともディジタル処理されるので、アナログ端子と比較して劣化を防ぐことができます。
基本的にスタンダードモデルからはARCは当たり前のように対応しています。これによって音質劣化を防ぐだけでなく、VIERAリンクといったテレビと連動して管理することができるので便利です。
ARCはさらに上位のeARCが用意されており、より高音質の音を楽しむことができます。主にソニーのテレビに対応されることが多いのですが、近年はパナソニックなど他社でも使われることが増えました。(当然ですが、対応テレビ、サウンドシステム、HDMIケーブルが全部必要です)
ARCがない場合は光端子で接続するのが無難です。ディジタル音声端子は光と同軸がありますが、同軸はテレビ側についてないことが多いので、基本的に光端子です。
なお、HDMIのARCも接続によっては劣化が出るので、注意が必要です。これは話が長くなるので、今回は割愛。
その他の機能・装備。
他にも色々ありますが、RCAなどのアナログ端子、LANケーブルもしくはWiFi対応など。
WiFiはスマートテレビになっていれば当たり前のようについているので、気にする必要はありませんが、RCAなどのアナログ端子はファミコンやスーパーファミコンなどのレトロゲームやVHSなどのビデオデッキを使う場合はあったほうがいいかも。
まぁ、実際HDMIへ変換できるアダプタも用意されていますが、あるに越したことはありません。これはHDMIの節約にもつながるというのもあります。画質は今となっては終わってますが・・・
アナログ端子や光端子は今後なくなる可能性があるので、注意が必要です。
VIERAリンクなどのテレビリンクは今は当たり前のようについているので問題ありません。
Android TVやGoogle TVはあったほうがいいか?
これは絶対あったほうがいいです。
一番の理由は今は必要なくても、今後必要になることがあるからです。youtubeやアマゾンプライムなどの動画視聴に慣れてくると、一般的なテレビ視聴に戻れなくなります。
ここ最近はテレビよりも動画やゲームモニターとしての側面が出ている傾向にあり、メーカー側も積極的にAndroidTV→GoogleTVを装備しています。ソニーや海外メーカーは積極的ですね。逆にパナソニックは独自のスマートテレビを実装しているみたいです。(内容はほぼ同じ)
これらが装備されているテレビはLAN端子やWiFiアンテナは当然ついているので、気にする必要はありません。
ない場合はFireTVやChromecast、Apple TVといった外部ターミナルが必要になります。もちろんHDMI1個使用することになるので、ここでHDMIの数が生きていくのです。
ただし、Youtube動画閲覧機能があったとしても、安価なテレビだとメモリが足らなくなってすぐにエラーを起こしかねません。安いテレビでもAndroidTVやGoogle TVなどのスマートテレビ機能が付いてる場合はありますが、レスポンスが相当悪い可能性があるので個人的に安いテレビでのスマートテレビはお勧めしません。HDMIを潰してまで外部ターミナルを設置するほうがいいです。
液晶か有機ELか?
最後に液晶か有機EL(OLED)のどちらがいいかという話。
近年はハイエンドモデルに関してOLEDで販売することが多く、てんこ盛りの画像処理も液晶で採用されない場合があります。
しかし、液晶とOLED、液晶でもIPSとVAで分けられることがあり、非常にチョイスが困難。
IPSは色や視野角が強く、VAは黒に強い。OLEDはその中間に位置するけど電気代はハンパナイといった特徴があります。
結論から言えば、どっちでもいい、好みで選ぶべしといった感じ。ただし、安い場合は特に性能に要注意。
安価なテレビになると問答無用で液晶になりますが、それでも画質に拘りたいのであれば意識する必要があります。
以下にそれぞれの性能をまとめてみました。TN液晶はテレビで使われていませんが、参考程度で。
IPS液晶 | VA液晶 | TN液晶 | OLED | |
視野角 | ◎ | △ | × | ◎ |
画質 | ◯ | △ | × | ◎ |
電気代 | ◯ | ○ | ◎ | × |
コスト | △ | ○ | ◎ | × |
応答速度 | △ | ○ | ○ | ◎ |
明暗 | △ | ○ | × | ◎ |
焼きつき | ○ | ○ | ○ | × |
寿命 | 6万時間 | 6万時間 | 6万時間 | 2万時間 |
現在はそれぞれメーカーによる技術の進歩でどんどんその弊害も解消されつつあります。ただ、発色や寿命、焼きつきに関してはやはり宿命といった感じでしょうね。
安いテレビで気をつけなければならないのは、そういった高画質エンジンが削られていくことがあります。これは倍速液晶も同様です。これがどうなるかというと、やはり画質が目で見て悪くなってます。
現在のテレビはソニーがVA、他のメーカーがIPSといった感じで液晶をやってますが、近年は東芝やパナソニックでもVAを採用するケースが増えています。
なお、42Z1はIPS液晶(LEDライト搭載、当時はハイエンドに搭載された)ですが、beatmaniaのプレイはソフト側の遅延調整なしで問題なくできています。
まとめ。
まとめです。
テレビでわたしなりに必要な機能はこんな感じでしょうか?
テレビ視聴 | ゲームプレイ | 動画視聴 | |
HDMIの数 | どちらでも良い | 3個以上必要 | どちらでも良い |
スマートテレビ | 必要 | 必要 | 絶対必要 |
遅延対策 | 不要 | 必要 | 不要 |
倍速液晶 | どちらでも良い | 必要 | どちらでも良い |
チューナーの数 | 3個必要 | 不要 | 不要 |
二画面表示 | どちらでも良い | 不要 | 不要 |
4K,フルHD | 好みによる | あった方がいい | 好みによる |
操作レスポンス | 必要 | 不要 | 必要 |
OLED | 好みによる | 好みによる | 好みによる |
AI機能 | なくても良い | なくても良い | なくても良い |
光端子、ARC機能 | あった方がいい | あった方がいい | あった方がいい |
アナログ端子 | なくても良い | 必要(レトロゲーム) | 不要 |
なお、このまとめはレコーダーやFireTV Stickといったスマートテレビアダプタを所有していないことを前提としています。所有している場合は不要になる場合があります。
よって、画質、音質、接続端子(HDMIや光端子など)に重点を置くべきかもしれません。
やっぱり・・・
長くなりそうなので、テレビの具体的な選定および購入場所については次回に続きます。
ここまででテレビを設置する環境、テレビに求める条件などを掲示してきました。次回は実際の商品から選び、購入するまでのプロセスを紹介する予定です。
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