【DIY】ビートマニアIIDX専用コントローラーの静音化に挑戦してみた。

 いつもご覧いただき、ありがとうございます。

 ここ最近はビートマニアの八段の対策としていろいろやっています。家庭用を立ち上げてやっているのですが一つだけ問題があります。それが打鍵音による騒音問題。

 本日はそんなビートマニアの静音化についてお話しします。

 なお、今回コントローラーを分解しますので、保証が受けられない場合があります。実施する際は自己責任でお願いします。

 また、PC版のコントローラーでなくPS2版で実証しています。

 参考にしたサイト:https://note.com/npsaza/n/nbe7aef0e0dfb

ビートマニアコントローラーの致命的な欠点:メンテナンスが必要。

 ビートマニアコントローラーの致命的な欠点とはズバリ「メンテナンスが絶対必要」であることです。

 一般的なゲームのコントローラーは一度購入すれば変なことをしない限りボタンがハマるなどの問題が発生することはありません。

 しかしビートマニアのコントローラーは他と異なりすぐにボタンがハマるという問題が生じてしまいます。そして音がうるさい。

 あとでお話ししますが、構造は基本的に他のゲームコントローラーと同じです。

 業務用のビートマニアや有志の業者が作ってるコントローラー(DAOコンなど)は「ボタン+バネ+マイクロスイッチ」の組み合わせで構成されており、これによりボタンの荷重を変えることができるとのことです。

 ただし、価格は非常に高くボタンのランプありが2千円、ランプなしが1千円で、バネが500円程度、マイクロスイッチも300円程度で購入できますが、これをダブルプレイだと14セット購入しなければならないので4万円近くボタンにお金がかかるわけです。だからDAOコンなどを購入するのです。(大体8万円〜)

1:ボタンのはまりを防ぐ。

 ビートマニアコントローラーのボタンのハマりはお話ししましたが、これを防ぐためにはコントローラーのボタン部を分解しなければなりません。

 分解は裏の隅にある6個の穴の中にある+ネジをドライバーで外します。

 次に裏蓋を開けると見えるのが基盤。この基盤を支えてるのが2本の+の木ねじ。これも同様に外します。

 +ネジを外したら基盤を取り出すことができますが、外すときは慎重に折り曲げないようにしてください。破損したり折り曲がったら使えなくなる場合があります。

 また、静電気にも弱いので静電気が発生しやすい衣類(セーターなど)は着ない方がいいです。(静電気防止シートや放電ケーブルがあればなお良い)

 基盤はゆっくりと端から持ち上げることによって取り外すことができます。

ゴムカバーを取り外した状態。

 基盤を取り外すと出てくるのがゴムカバー(左の灰色の丸のやつ)です。このゴムカバーについてる黒いポッチには導電性があり、基盤の上にのせ上から抑えることによって通電し動作するというものです。

 このゴムカバーの内側におよそ2mmの厚さの丸い紙を挿入するわけです。これによってボタンのハマりがなくなり操作しやすくなります。

 丸い紙は直径10mm程度でいいと思います。きれいにするのであればCDの中心の穴を使えばいいでしょう。

参考サイト:http://hiyoko1345.blog62.fc2.com/blog-entry-268.html

ゴムカバーとは?

 このゴムカバーによる構造はファミコンの頃から今に至るまで作られてる定番の手法で、コストもマイクロスイッチを使うタイプと比べてかからないために使われています。

引用元:任天堂

 例えばニンテンドーゲームキューブのコントローラーはビートマニアと同じ構造でかつ有線のコントローラーですが、価格が2,200円となります。(発売当時の価格は2,500円(税抜)、ホワイトのみ1,905円(税抜)です。)

参考サイト:https://jimon.info/gc-controller/

引用元;コナミ

 よってPS2版のコントローラーが7,980円(税抜)で実現できたのもこれが大きいです。

引用元;コナミ

 現在のPC版は材料高騰やニーズの低さも影響してか18,800円になってますが、業務用のスイッチを揃えるだけで2万円かかることを考えたらそりゃリーズナブルです。(あとスマホ版があるのでBluetoothに対応している)

2:静音化。

 ここから実際の静音化の作業です。

使った材料。

 使った材料は参考サイトを参考にホームセンターで購入。購入したものは「収音材」「マスキングテープ」「両面テープ」「ゴムシート」です。

 ただ、これだけ購入して使ったのは収音材のみ。購入価格はおよそ2千円。(Amazonとかでもっと安く買えそう)

 収音材ですが、行ったホームセンターには2mx0.6mの10mmの厚さしかなかったのでこれを使用。長さは2mですが1mで十分ですね。

 結局使えなかったけどゴムシートは100x100x2(mm)のを2枚購入。

やり方。

 まずボタン裏の周辺に収音材を挿入します。ウレタンなのでそんなに難しくありません。

 次にボタン側の裏側に収音材を挿入します。きれいにするためにカッターで切り取るのもいいけど、別にそこまでする必要がなく、目寸法でハサミで切り取ってもらえればいいと思う。

 写真は厚紙を入れた状態。

 裏蓋も同じように挿入します。

 その後分解したのと逆のやり方でコントローラーを元の状態に戻します。

検証結果。

懸賞で選曲した楽曲。

 検証結果ですが、以前と比べて静音できていると感じています。

最大平均
改良前60dB程度50dB程度
改良後55dB程度45dB程度
Sonic Toolsで検証。

 コントローラーの中に収音材を入れただけですが、それでも5db下がっていることがわかりました。

 5dBはおよそ1.5倍で、6dBになると2倍の差になるので、それだけでも効果は大きいと思います。

 実際、改良前と比べて音は明らかに小さくなっていました。たった1千円程度でこれだけ出るのであれば問題ないでしょう。そして現状復帰もできる。

PC版ではできるのか?

Bluetoothが装備されてる影響で分解した時に技適マークが無効になり、電波法違反になる可能性があるそうです。そのためスマホ版をBluetoothでプレイされる方はそれでやらない方がいいみたいです。

 現在発売されてるPC版のエントリーモデルでできるか?ということですが、これに関してはわたし所有してないので検証できません。

 参考サイトを見るとどうやらPS版では端子で接続するのに対し、PC版はケーブルに直接繋がっているようです。(これもコストカットの一環やね)

 そしてこれを見る限り可能と思いますが、ケーブル周辺の養生やら裏蓋の厚みがPS版と比べて厚いと感じている。だから収音材を2枚重ねしなければいけないかも・・・

 逆を言えば表面の裏側の厚みが薄いということです。実際持ってないので実測値が分かりませんが、PS版のと比べて薄いと感じてるので今回使った収音材では使えない可能性もあります。

参考サイト:https://the-safari.com/4815

結局DAOコン買った方が幸せになれる。

 普通、コントローラーに致命的な欠陥があればメーカー側が改良してリリースするのが当然です。

 このビートマニアIIDXコントローラーは2000年の3rdstyleが発売されてから基本的な構造は変わっていません。(多少の設計変更はあります)

 だから現在でもボタンのハマりに悩まされてるユーザーも少なくなく、「改造必須」という時点でリコールものです。こんなの車とかだったら謝罪ものですよ。(しかも電波法が絡んでくる場合があるので難しい。)

引用元:GAMO2

 やはり2倍の値段&納期に時間はかかりますが、DAOコンといった有志のコントローラーを導入するのが現実的かもしれません。

ただし、ボタンの音はうるさいのでこちらも静音化が必要。オプションで設定できるみたいですが・・・

引用元;コナミ

 過去にコナミも同じようなコントローラーを定期的に出せばよかったのですが、当時の期間限定商品でもう販売していません。e-Sportsのニーズが高いとはいえ音楽ゲームはまだ途上段階なので再販はかなり厳しいかもしれません。(ちなみに価格は32,780円とDAOコンよりかは安い)

懸念事項。

 懸念事項はコントローラーを組み戻した時に収音材が重なっているので厚みで基盤に影響が出ないかどうかです。

 本来ならコントローラーの厚みと同じ厚さの収音材を入れるのがベストなんですが、改良時はそこまで意識していませんでした。

 できるだけ基盤に負担を与えずに防音できれば最高です。その辺りはまた検証していきたいと思います。

HHKBやREALFORCEの静音モデルはどうなってるのか?

 余談になるのですが、今回の静音化で気になったのがPFUのHappy Hacking Keyboard(以下、HHKB)や東プレのREALFORCEの静音モデル。

 わたしが所有してるHHKB Professional HYBRID Type-SはHHKBのハイエンドモデルとして知られており、いちばんの特徴は静音とBluetooth対応であることです。

 そのHHKBは静電容量無接点方式を採用しており、PFUは東プレと業務提携を結んでいることから東プレの技術をそのまま使っています。

 そんなHHKBやREALFORCEですが、有志が分解して静音化しています。

引用元:Amazon

 どうやらメカニカルキーボードと同様に「静音リング」をはめることにより静音化が出来ているみたいです。

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引用元:jittodesign.blog

 メカニカルキーボードはキートップの裏の軸にリングを嵌めればいいのですが、静電容量無接点方式では本体側の軸にキートップを嵌めなければならず分解しなければなりません。

 このようにキーボードでは静音リングを取り付けることにより静音化が出来ているみたいです。

 ビートマニアコントローラーはこのようにどちらかといえばメンブレンキーボードに近いものです。

 音がうるさくなるのは内部が空洞であるのとショック吸収がないため。だから今回のように収音材を入れたわけです。もう少し吟味して静音リングを入れてもいけるのかも検証していきたいですね。

まとめ。

 まとめです。

 今回は参考サイトを参考にビートマニアの専用コントローラーの静音化にチャレンジしてみました。

 結果として5dB減らすことができ、体感的にも静かになったと思います。

 ただ、全体に収音材を入れたので基盤の破損が気になるところです。また四隅のゴムシートを今回はめていないのでボタンの出っ張りが基盤に当たらないかも心配ですね。(ただ、10年以上使ってて問題ないからやってない)

 これを現在出しているPC版コントローラーでも構造がほぼ同じなので可能だと思います。ただ、電波法(スマホ版をやる場合)や深さがPS版と異なることもあり、同じやり方でできるかどうかは分かりません。この辺りは持ってないのでどうすることもできません。ごめんなさい。

 今後もコントローラーのさらなる静音化を考えています。やっぱり静かな方がいいからね。特に静音リングを入れたらどうなるかを検証できればと思います。

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