いつもご覧いただき、ありがとうございます。
本日6月6日(現地時間)、アメリカのアップル本社にてWWDCの発表が行われました。そこで同時に発表されたのがMacBook AirとMacBook Pro(どちらも13インチ)です。
今回はM2チップにアップデートされたものとなってます。本日はそんなWWDCの発表による個人的な感想とMacBookはどれがいいのかをお話しします。
Contents
何が発表されたの?
発表されたのは以下の通り。今回は主にMacBookについて解説しますので、他は簡単に解説。
iOS 16。
ロック画面がカスタマイズでき、お気に入りの画面を時計の前に出したり、ウィジェットを出したりといちいちホームにしなくてもいいように設計されるそうです。
他にもマップの進化、健康などいろいろありますが、CarPlayも進化するそうです。対応車種は今後2023年に発表されるそうですが、ヤリスなど今までの車でも同じような機能が体験できればいいですよね。(多分無理)
現時点で日本のメーカーはホンダと日産だけの模様。
ちなみに対応はiPhone8以降、すなわち2017年モデル以降なのでiPhone7はディスコネクトされた形となります。
iPad OS 16。
基本的にiOS 16と同じ。ただしこちらはiPadに特化した追加機能もあります。
特にマルチタスキング(ステージマネージャ)の対応で余計パソコン化に近づいた形となってます。
外部ディスプレイのサポートもできるようになり、早い話iPadでデュアルディスプレイができることになります。もはやPC。
あとは解像度が選択できるようになります。これで作業領域は広くなりますから不満だった点はある程度解決した形となるのかな?
ただ、アプリ面やらでPCと比べて制約はあるかもしれないので注意。
こちらは逆にiPad(第5世代)、すなわち2017年モデルのA9チップ(iPhone6s相当)からの対応。iPhone7がA10 Fusionチップと性能はいいはずですが、iOS 16でははずされています。不思議です。
ちなみに、iPad AirとiPad miniは2019年モデル以降の対応なので、今まで使えたiPad Air(第2世代)はディスコネクトされた形となります。かなり息が長い。
息が長いといえばiPad Pro(第1世代)は今後も使えるんですね・・・あたしもってるよ。w
watchOS 9。
わたしはアップルウォッチを持っていませんが、こちらも上がるそうです。
健康を意識するユーザーには睡眠や運動、今回は服薬アプリも出たということです。自分らしい時計にカスタマイズすることも可能です。
あと、身体や運動機能に障がいがある方が簡単にできるような設計にもされるみたいです。
個人的には電池持ちを良くして欲しいんですけどね。
こちらはApple Watch Series4以降の対応。
MacBook AirとMacBook Proの発表。
ここからが本題です。
今回はソフトウェアの発表が中心となっているので、MacintoshののOS、macOSも発表されています。
OSはmacOS Ventura。
主にiPhoneをWebカメラとして使えたり、
何よりもiPad OSやiOSとの共通化をさらに進めた印象はあります。特にステージマネージャや共同作業アプリなんかはiPad OSでも使えますし、前回アップデートでデータのやり取りができるようになってるので、さらに深めた印象はあります。
ちなみにこちらも2017年モデル以降(一部は2018年以降)が対象となります。
そこで同時発表されたのがM2チップのMacBook AirとMacBook Proです。個人的にはミッドナイトブルーが気になるところです。
M2チップの特徴。
結論から言えば、M1チップとM1 Proチップの中間の立ち位置になった感じです。
MacBook Airのスペックを見ると、M1 ProのMacBook Proとほぼ似た形となり、違いはリフレッシュレートや音質など。
しかし、CPU性能で考えたらどうみてもM1 Proの方が断然上。おまけに三画面以上対応となると、どうしても見劣りする印象を受けます。(それでもCorei7相当なので、十分ハイスペックですが)
実際、M1チップは最大2画面(MacBook含む)しか対応しておらず、それだけでもM1 Proの方が上ってことがわかります。
まだ調査中ですが、M2チップの画面対応が3画面以上(MacBook含む)だったらいいんですけどね。どうやらM1チップと同じ措置になりそうです・・・
ここから追記
M1チップのMacBook Air及びM1 ProのMacBook Pro 14インチとの違いを上げておきます。
M2 MacBook Air | M1 MacBook Air | M1 Pro MacBook Pro | |
価格 | 1199ドル (164,800円) | 999ドル (134,800円) | 1,999ドル (274,800円) |
CPU | M2(8コア) | M1(8コア) | M1 Pro(8~10コア) M1 Max(8~10コア) |
GPU | 8~10コア | 7~8コア | 14~16コア 32コア(M1 Maxのみ) |
RAM | 8~24GB | 8~16GB | 16~32GB 64GB(M1 Maxのみ) |
ストレージ | 256GB~2TB | 256GB~2TB | 512GB~8TB |
ProRes | あり | なし | あり |
インチ数 | 13.6インチ | 13,3インチ | 14.2インチ |
解像度 | 2,560 x 1,664ピクセル Liquid Ratina | 2,560 x 1,600ピクセル Ratina | 3,024 x 1,964ピクセル Liquid Retina XDR |
輝度 | 500ニト | 400ニト | 1000ニト(XDRは1600ニト) |
ProMotion | なし | なし | あり |
カメラ | 1080p | 720p | 1080p |
MagSafe | あり | なし | あり |
色 | スペースグレイ シルバー スターライト ミッドナイト | スペースグレイ シルバー ゴールド | スペースグレイ シルバー |
M2のMacBook Airは200ドル値上げしていますが、Prores、カメラ、ディスプレイといったものがパワーアップしてるので、それが26,000円(130円として)分の予算となります。たけぇ。
CPUやメモリ、ストレージは追加料金になります。これもCPUが16,000円、RAMとストレージ(+256GB)が28,000円かかるのでかなり上がった印象です。
あと、iPhoneをつかってWebカメラはある意味びっくりしましたね。
M2 MacBook Airの価格:マジの値上げ。
先ほどもかいた通り価格はMacBook Airが164,800円(1199ドル)、MacBook Proが178,800円(1299ドル)からとなっています。(教育用は100ドル値下げ)
従来のM1チップの方も販売継続で、134,800円(999ドル)に変更されています。
M2チップで考えたらiPhoneSE同様マジの値上げとなっていますね。(アメリカの価格は税抜き表示)
日本価格については後述。
結論:何を買えばいいか?
大掛かり(4Kやテロップばっかりなど)な動画編集をしない限りは134,800円のMacBook Air(わたしが持ってるモデル)で十分。
CPUの性能がM1比で1.4倍しかなく、M1 Proでは7割、すなわち1.7倍となるため164,800円というのは正直中途半端なイメージが拭いきれません。
これやったらM1 ProのMacBook Proを買った方がええんじゃね?と思うわけです。しかし、こちらも価格は274,800円と4万円値上げしています。
ちなみに、3DCGクリエイトは今のMacintoshでも少し厳しいということがわかっています。せいぜいMac Studioレベルじゃないとダメ。MacBookではPro(M1 Pro)でも厳しいことがわかってます。こればかりはWindows PCの方がいいと言われてます。
Blenderで普通にCGを制作することは可能ですが、レンダリングは非常に遅いです。逃げ道としてはネット上でのレンダリングを契約する手段がありますが、勿論有料。オフラインでWindowsPCのようにMacBook内で完結できれば完璧なんですがね・・・
追記
CGクリエイトでもM1ProのMacBookはある程度はいけるそうです。ただ、CPU使用率が100%と高負荷になることもあり、高度なものは心配材料になってるみたいですね。
参考サイト:https://www.stjun.com/entry/Blender_M1Pro
簡易的なCGを作るのであれば、わたしが持ってる吊るしモデルでも十分です。ただし、レンダリングは物によっては時間がかかります。それだけ要注意です。ちなみにWindows PC(Corei5 8400)は全くダメです。w
文章作成、ブログ執筆、簡易的な動画編集や画像編集ぐらいなら現行のM1チップモデルのMacBook Airで十分なのはそうゆうことです。ただし、メモリは増やしてもいいかな?16万円するけど・・・
そうなると、最新の機能(M2)をとるか、快適性を取る(M1)と同じ16万円でも究極の選択になっちゃうんですよね・・・
トリプルパンチ。
今回のM1チップMacBook Airが115,280円から134,800円に値上げしたのはもちろん現在の情勢が理由なのは明らか。
現在、パンデミック、半導体不足、侵攻や原油価格などによる物価上昇や為替の大変動というトリプルパンチが大きく響いており、前回取り上げたiPad Air(第5世代)も円安の影響で5千円ほど値上げしています。
M1 MacBook Airも例に漏れず、価格は999ドルと変更はありませんが、日本価格は先述の通り134,800円に値上げです。
具体的に言えば115,280円(税抜104,800円)の頃は104.9円で計算されていたのが、今回は122.6円で計算されています。たかが18円ですがレートに直すとこれだけの恐ろしい数値になってることが痛感できます。(それでも現在の132円と比べたらまだ良心的ともとれる)
以前までなら11万円でお手軽にMacintoshが触れるということでメリットがあったのですが、2万円も円安の影響で値上げとなるとかなり厳しいですね。いくらCorei7相当とは言え・・・
レートによる値上げと値下げ。
なお、アップルとしてはこれが初めてではなく、過去2012年に発売されたiPod touchやiPadも同じ理由で値上げしています。
iPod touchは当初32GB/64GBが24,800円/33,800円だったのが、2013年にそれぞれ29,800円/39,800円に値上げしています。当時80円台から100円台に円安が進行してたのです。
この頃になるとアプリの価格も値上げ、それに伴いjubeat、リフレクビートの楽曲パックも450円から500円に値上げしています。(現在も500円を維持、リフレクは600円になる可能性もあるかも・・・(jubeatは交換式なのでコナミの収益に影響は出るが、こっちに影響はない))
その後、2014年にももう一回円安があったものの、2017年の第6世代の途中で値下げを実施しています。
これを考えるに、今後円高になったときは値下げに踏み切るということですね。今が高いだけ。ただ、材料費や半導体不足の煽りを受けるので、どうなるかは不明。
余談。
今回アップル製品の値上げ(円安による)を書きましたが、今後Google(特にPixel)やLogicoolなどのアメリカやカナダなどの北米企業の製品の値上げもありえます。
逆にアメリカ側から見たらNintendo SwitchやPS5なんかは値下げできることを意味します。現在は299.99ドル(日本は29,980円(税抜き))とのことですが、132円で換算すると227ドル(税金は別途必要)で購入することが出来るので、逆に任天堂やソニーなどの日本企業は収益が良くなるのです。
とはいえ、バランスの崩壊したドル安円高やドル高円安はどちらもあまりいいことではないので、やはり為替の影響は甚大だと痛感します。
まとめ。
まとめです。
今回のWWDCはiOS、iPad OS、macOSの共通化の印象を受けたと同時にMacBookの発表および為替の影響をさらに受けた印象でした。
M2チップそのものは性能が少しばかり上がった印象を受けたので、個人的に決定打に欠けます。特にエントリー向けとして考えたら価格的に微妙。だからM1のMacBook Airの継続販売をしてるんじゃないかと思います。
確かにMagSafe充電はいいのですが、そんなにメリットはないと判断してるので、カラーやどうしてもこの機能が欲しいユーザーじゃない限りは27万円に値上げしたMacBook Pro(14インチ吊し)かM1のMacBook Airの方がいいと今回の情報を見て感じました。
今後製品が出てくると思いますが、気持ちが揺らぐこともあり得ます。まぁ、わたしは今のところいらないかな?
コメントを残す