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先日のアップルの新製品発表会で発表された製品の一つにiPad Airがあります。このiPad Airは今回第5世代となり、前回と異なるのは5G対応になったことと「あのCPU」を搭載したのです。
本日は、そんなiPad Airについてお話しします。
結論。
- 現行版11インチiPad Proを持っているユーザーはわざわざ買い替える必要なし。
- 新規に購入するにしても2万円だしたら同条件のiPad Proが購入できる。
- 色や指紋認証にこだわりがなければ、高くてもiPad Proを買う方が幸せ。
- ただし、ペンを含め10万円以内に抑えたいのであればコスパは良い。
特徴。
今回のiPad Airの大きな特徴は以下の通りです。
- M1チップ搭載。それに伴いRAMも8GBに増量&公表。(以前までは4GBで非公表)
- 5G通信対応。(ミリ波非対応)
- USB-Cの転送速度が2倍。(Thunderboltとは異なる)
- 価格は74,800円から。
特に大きいのがM1チップの採用、5G通信対応(後述)、USB-Cの転送速度が2倍にあがったことです。これによってスタンダードなモデルでもiPad Proに近づいた環境を安価に提供できるようになります。
5Gについてお話ししますが、iPad Proは「ダウンロードとストリーミングは超高速」に対し、iPad Airは「ダウンロードは超高速。ストリーミングは高品質」と書かれています。
iPhoneもiPhone12や13シリーズが「超高速の5G携帯電話通信」に対し、iPhoneSE(第3世代)は「5G携帯電話通信」と書いています。このことからアメリカでもミリ波非対応であることが裏付けます。(アメリカのiPhone12シリーズはミリ波対応になってるため。)
価格は74,800円からとなっており、第4世代が68,080円からなので、6,720円の値上げです。ただし、アメリカでの価格はiPhoneSEと異なり599ドル(税抜)からとそのままなので、日本での価格が大幅に値上げされた格好となっています。
理由は為替。現在の為替は115円ですが、今回は113円で変換しています。第4世代が出た2020年10月のころは105円(変換する値も同じ)なので、円安になっていることが分かります。
iPhoneSE(第3世代)は為替の影響もありますが、アメリカでも30ドル値上げして429ドルとなっています。
現行版11インチiPad Proとの大きな違い。
ここで比較されるのはわたしも所有している11インチのiPad Pro。2021年5月に発売されたものですが、このiPad Proとの違いは以下の通り。
- リフレッシュレートが120Hz対応。
- 顔認証(iPad Airは指紋認証)
- スピーカーが4ch(iPad Airは2ch)
- Thunderbolt4対応。
- ポートレートモード。
- 輝度が600ニト(iPad Airは500ニト)=明るい
- 2眼カメラ及びLiDARスキャナ。
- 16GBのRAMが選べる。(1TB以上限定)
- など
特に大きいのはリフレッシュレート(ProMotionテクノロジー)とスピーカーとカメラですかね。それ以外は大きく活用しない場合はそこまで要らないと思う。
次に価格を比較します。話が長くなるので、最初に結論を述べるとiPad Proの機能に14,000円追加、ストレージ容量は64GB毎に6,000円追加されます。以下の表はiPad AirとiPad Proの価格表となります。
iPad Pro | iPad Air | 価格差 | |
64GB | 74,800 | ||
128GB | 94,800 | ||
256GB | 106,800 | 92,800 | 14,000 |
64GB(C) | 92,800 | ||
128GB(C) | 112,800 | ||
256GB(C) | 124,800 | 110,800 | 14,000 |
256GBの段階で14,000円の価格差が生じています。次に最安値モデルの価格差を見ていくことにしましょう。
iPad Pro (128GB) | iPad Air (64GB) | 価格差 | |
Wifiのみ | 94,800 | 74,800 | 20,000 |
セルラーモデル | 112,800 | 92,800 | 20,000 |
このように、価格差は2万円と大幅に肉薄されています。最後にストレージ容量別の価格差を見ていくことにしましょう。
256GB | 64GB /128GB | 価格差 | 単価 (64GB) | |
iPad Pro | 106,800 | 94,800 | 12,000 | 6,000 |
iPad Air | 92,800 | 74,800 | 18,000 | 6,000 |
iPad Pro(C) | 124,800 | 112,800 | 12.000 | 6,000 |
iPad Air(C) | 110,800 | 92,800 | 18,000 | 6,000 |
実際価格差は大きくあけられていますが、64GB毎の価格は6,000円と一切変わっていません。これはiPad Proの容量を上げても同様です。ただし、1TB以上はRAMが増設されるので17万円(Wifiの場合)からとかなり高くなります。一般的に考えたら256GBでも十分事足ります。
よって、先ほどの価格差2万円から容量64GB分6千円をさっぴいた14,000円がいわゆる「リフレッシュレート」「スピーカー4ch」「Thunderbolt」「顔認証」などの機能分です。これがなくなったのがiPad Airということです。
結果として最初の表で示した256GBの価格差14,000円と変わらないのです。巧妙にできてます。
買い替えるユーザーはどんな方?
- カラフルなカラーが欲しい方。
- 顔認証じゃなくて指紋認証が欲しい方。
- アップルペンシルを含めて10万円以内に価格を抑えたい方。
これ以外だと個人的にiPad ProかiPadにすべきだと思います。それを考えたら中途半端さはぬぐい切れません。(iPadはペンの管理がイヤっていう方はお勧めしない)
先ほどもお話しした通り、2万円追加すればiPad Proが買えます。もちろんそれがイヤならiPad Airを買うって手段もありますが、アップルペンシルが1.5万円するから結局ペンが必要でない限りは書き心地も含めてProの方がいいです。
投資という面で考えたらiPad Proを買った方がいいですね。特に学生や会社員。iPadも同様にOS寿命は長いので、長くみるのであれば快適に使える方がいいです。
当然ですが、11インチiPad Proからの買い替えは必要ありません。
なお、iPad miniや12.9インチのiPad Proはサイズが異なるので除外です。もちろんエンタメ消費のみが目的だったらfireタブレットや大型スマホ(ファブレット)にした方がまだいいと思う。
それ考えたらタブレットって選択するのが難しいのです。
まとめ。
まとめです。
価格を取るか性能を取るか、これが明らかになってると感じました。
iPad Airは安いのですが、性能面をみるとiPad Proにかすんでしまいます。勿論それは百も承知なのですが、ここまで中途半端さがぬぐい切れないので検討するかどうか考えてしまいますね。
2万円出せばさらに高性能のiPad Proが買えるのであれば、そっちにシフトした方がいいのは明白。それだけ価格設定が絶妙なんですよね。
とはいえ、アップルペンシルもそんなに安くないので、10万円以内で収めるのであればこのiPad Airもアリです。それにiPad Pro同様長期にわたって使うことが出来るでしょう。そう考えたらコスパは良い。容量だけがネックですが・・・
少なくともカラフルなカラーが欲しい方や指紋認証じゃないとイヤじゃなければiPad Proを買う方が幸せになれそうです。長期的に使うのであればなおさらです。
とはいえ、M1チップというAチップより超高性能なCPUを載せたiPad。そうしないとiPad Airは売れないんだろうなという裏付けになってしまってるのも否めませんね。
色はシックでカッコよくなってんですがね・・・