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先日3月8日(現地時間)、アップルの新製品発表会を動画で公開しました。今回はiPhone13の新カラー(いつも通り)、iPad Air(M1チップ搭載)、Mac Studio、ディスプレイ、そしてiPhoneSEとなります。
その中でもiPhoneSEは相変わらずの安さを誇っています。そのiPhoneSEは価格が非常に安い上にOS寿命も長いことから減価償却を考えると通常のiPhoneと比較してお買い得になってます。
本日はそのOS寿命や電池交換も含めた減価償却におけるiPhoneのお話です。
Contents
結論。
- カメラや高性能機能に拘らず、ネットや電話など普段使いならこれで十分。
- OS寿命は基本5年と想定しても減価償却で考えたらiPhone13 Proの半額。
- 電池交換は従来の仕様なので安く抑えられる。
- ただ、現在は他のiPhoneの価格のバグが発生してるので、お買い得と言えない。
普段使いならこれでも十分賄える。
今のiPhoneといえば、以下の機能があります。
- 顔認証
- 高性能カメラ
- 大型ディスプレイ&全画面ディスプレイ
これらはiPhoneSEには存在していない機能です。今回の第3世代も結局はiPhone8と同じ型をとっているため、コストダウンが見込めるということで採用されています。
価格は前回の第2世代と比較して8千円ほど高くなってはいるのですが、それでもiPhoneとして考えたら超安い。
iPhoneSE(第3世代)の特徴。
5Gやカメラ性能は第2世代よりも進化している。
普段使いならこれでも十分と書きましたが、5G対応やカメラ、バッテリーは当然第2世代よりも良くなっています。
具体的には5G対応、電池は第2世代より二時間長持ち(iPhone13 miniよりかは劣る)、Deep Fusion、フォトグラフスタイルの採用。後者二つは画像処理と撮影方法のカスタマイズになります。あとはiPhone13と同じA15 Bionicチップ。
今回は「マジの」値上げ。
今回、iPhoneSEは57,800円からとなっていますが、肝心のアメリカでの価格は429ドルから。
前回の第2世代が399ドルからだったため、30ドル値上げしています。それに伴い49,800円から57,800円となったわけです。
ただし、アメリカは税抜きになるので、税抜き価格で考えると52,545円。iPhoneSEのレートで考えたら1ドル122円と高め。(現在の相場は執筆時115円)
ちなみに、iPad Airについては599ドルからのままで、日本価格は74,800円(税抜き:68,000円)とこちらも値上げ。第4世代は69,080円(税抜き:62,800円)なので6,720円の値上げです。レートは113円。
iPad Airについてはこちら参照。
iPhoneの投げ売り。
しかし、現在はiPhoneの投げ売り状態が続いており、これから登場する第3世代のiPhoneはアドバンテージがあるか?というと、正味の話微妙。
一部某キャリア店舗でさらに小さいiPhone13 miniが端末のみでも6.8万円、今回のiPhoneSEが5.8万円。正直言ってこれ買うぐらいなら1万円出してiPhone13 mini買った方がいいと判断するユーザーは絶対います。わたしも正直悩んだぐらいですから。
2年返却や若年層条件などを踏まえると23円で実質持てるという状態。性能面でもほぼ同じなので大差ないですね。
さらにいえば、楽天モバイルが第2世代のiPhoneSEを一括1円で叩き売りしてたために祭り状態です。
iPhoneSEの売りは正味指紋認証ぐらいで、他はiPhone13の方が上になっちゃうんですよね。海外では当然iPhoneSEの価格破壊(とは言っても値上げしてるが)は正常に動くのですが、今の日本だとiPhone13の叩き売りが横行してる現状で難しい状況です。
OS寿命を5年と想定しても減価償却はiPhone13 Proの半額程度。
iOSの寿命は5年ほどと言われており、Androidの最大3年と比較して長く使えることがわかります。しかもAndroidはOS更新が2年、セキュリティが3年という形を取ることも多いので、全部入りのiOSが5年ほど(iPhone6sはなんと7年目!)を考えたら安心して使えることがわかります。
以下にOS寿命を5年と想定し、発売してからの減価償却費を算出します。iPhoneSE(第2世代)はA13、iPhone12はA14のため、現在の寿命はそれぞれ2.5年及び3.5年として計算します。他は全てA15のため、4.5年で計算します。(2022年3月現在)
価格 | 年単位の 減価償却費 | |
iPhoneSE(第3世代) | 57,800(64) 63,800(128) 76,800(256) | 12,844(64) 14,177(128) 17,066(256) |
iPhone13 mini | 86,800(128) 98,800(256) | 19,288(128) 21,955(256) |
iPhone13 | 98,800(128) 110,800(256) | 21,955(128) 24,622(256) |
iPhone13 Pro | 122,800(128) 134,800(256) | 27,288(128) 29,955(256) |
iPhone13 Pro Max | 134,800(128) 146,800(256) | 29,955(128) 32,622(256) |
iPhoneSE(第2世代) (最終価格) | 49,800(64) 55,800(128) | 19,920(64) 22,320(128) |
iPhone12 | 69,800(64) 75,800(128) 87,800(254) | 19,942(64) 21,657(128) 25,085(256) |
今回の第3世代もA15 Bionicを搭載しており、少なくとも4年半は使える計算となります。それを考えたら減価償却費は年間1万円台に抑えられることができ、iPhone13 Proが2万円後半からとしたら大幅に安くなってることがわかります。
それもあってか、iPhoneはAndroidと比較して人気もあるのも含めリセールバリューは古くても良いといいます。
ただし、現在はiPhone12やiPhone13 mini、iPhoneSE(第2世代)がたたき売りしている状態が続いているので、本体の価格のみで考えたら減価償却費が大幅に下がります。特に1円で購入したものは減価償却費がゼロに近くて超お買い得になります。そう考えたらキャリアで端末のみを買うのもあり。
先述のiPhone13 miniの6.8万円でも4.5で割ると15,111円と安くなります。
この辺りは過去記事にしています。ただし、現実的に使えるとしても3〜4年ぐらいですかね。メモリやCPUによる処理性能が追いついてこない場合はそうなります。ただ、今はそうでもなさそう。
電池交換は従来のタイプのため、安く抑えることができる。
iPhoneの電池交換は大きく分けて二つ。一つはiPhone13のようなフルディスプレイタイプ。もう一つはiPhoneSEのような従来のタイプ。
価格はそれぞれ8,140円と5,940円です。その差額は3千円。執筆時第3世代の価格は不明ですが、多分後者の方になると思います。
これは対象外になった場合の価格であり、アップルケア(2年)や1年保証内ならともに0円です。
以前までは1万円ほどかかってたのが、今はこうやって安くなってるのは嬉しいですよね。フルディスプレイタイプでも1万円を切るんであれば、公式ストア(アップル、ビックカメラ、カメラのキタムラなど)でやる方が絶対にいいです。
これにはちゃんとした理由があり、公式ストア以外で電池交換(自分で交換した物を含む)をした場合、バッテリー残量が表示されないケースがあります。電池もお店によって大幅に異なり、いろんな不具合が出る場合もあるので、電源面はiPhoneのみならず他も含めてある程度信頼のおけるメーカーのものを活用するのが無難です。
徹底的に安く抑えるならiPhoneSE、性能面も考慮に入れたらiPhone13の方がベターかもしれません。ちなみに電池は基本2年です。
アップルの巧みな価格設定。(現状の日本のみ)
実際、日本でiPhoneSEを現状導入するとしたら、iPhone13 miniとの競合になります。
先述の通り、某キャリアで端末のみの場合、6.8万円で購入することができ、57,800円のiPhoneSEと比較して1.1万円の価格差。そう考えたら絶妙にiPhone13 miniに手が届くのです。
iPhone13やiPadでも価格差1万円程度で大幅に性能が上がってくるので、選択肢が増えるのもありますし、悩みどころでもあります。
現在iPhoneが投げ売り状態で売りに出されている現状、どうしても指紋認証や5Gがほしいという条件でなければ今後この第3世代も近い将来に投げ売りされる可能性はあるでしょうね。
日本以外の海外では少なくとも超お買い得になってます。
まとめ。
まとめです。
海外に目を向ければ値上げしたとはいえ、他のiPhoneと比較して安くなっています。今後のiPhoneの価格も跳ね上がる可能性があるので油断できません。
日本では現状家電量販店やキャリアショップが大幅に値下げをしており、買う価値があるかと言えば疑問です。
iPhone13 miniの減価償却費が1.5万円と同条件の容量で1.4万円のiPhoneSE(第3世代)に近づいているのが現状。1円のiPhoneSE(第2世代)は64GBとはいえ、減価償却費がバグってるのも事実です。
それでもiPhoneSE(第3世代)そのものの減価償却費は2万円を超えることがないので、現在でも他のiPhoneと比較してお買い得と言えます。
ただ、必要最低限の機能だけなら別にiPhoneSE(第2世代)でも充分だし、iPhone13 miniを検討するのもアリなので、現状は減価償却費が安くても結局価格で負けてしまうので、いずれこれも安くなるんだろうなぁ・・・と思っております。