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先日の大晦日で毎年日本テレビはダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!(日本テレビ)の大晦日年越しスペシャル・絶対に笑ってはいけないシリーズをやっていました。
しかし、2021年はその大晦日スペシャルを休止、代替番組として笑う大晦日(日本テレビ)を放送しましたが、評価は散々たるものだったそうです。
ただ、去年までは「ガキの使い(他にガキ使、ガキと略する)はマンネリ化」してるだの「つまらない」だのといった意見が多かった。にも関わらず今回は「ガキ使の方がマシ」「来年はガキ使」といった意見が多かったそうです。
本日はそんな日本テレビの大晦日スペシャルについて個人的な見解を書きます。
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そもそも今回ガキ大晦日スペシャルをやめた理由。
そもそも、ガキの使い大晦日スペシャルを今回やめた理由はすでにダウンタウンの松本人志さんがワイドナショー(フジテレビ)で公言されています。それが全て。
松本さんは「コロナ(COVID-19)だけじゃないんですけど僕らの体力的なこともあって、いったんやめようということ」と近年のパンデミックによる収録困難な状況から体力的な問題を経て休止を決断したそうです。
以前から松本さんは「今回で最後」とかネタで言ってましたが、今回の休止はマジ。(それだけガキの主導がダウンタウンであることがよくわかる)
一部BPOに寄せられたクレームもあったそうですが、それは日本テレビが否定しているそうです。
2020年の大晦日スペシャルの内容。
そのガキの使い大晦日スペシャルですが、2019年と比較して収録による制約が非常に多く、あまりできなかったと言います。
本来ならばどこかの廃校や施設を借りて予算も莫大にかけて大掛かりなロケを行っていました。しかし、2020年のスペシャルでは学校(その時はカジノ)の全貌はCGで処理され、同じ収録スタジオを行ったり来たりしていました。
途中から千鳥のお二人による過去の笑ってはいけないから出題されるクイズや、出川哲郎さんとダチョウ倶楽部・上島竜兵さんが体を張るコーナーがありました。
以前までならケンドーコバヤシさんや星田英利さんらが登場していたのですが、今回は出川さんと上島さんのみでやり、仕掛けるのも千鳥のお二人で対策をした上で行っていました。それだけ制約が多かったということです。
全体的に以前よりも低予算感、テンポが悪かったのも要因だった気がします。
大掛かりなロケがやりづらい状況から分かる通り、クオリティの低下も懸念され休止を決め込んでいます。
これは松本さんがTwitterで公言されています。
じゃあ、今回の大晦日スペシャルは?
今回の大晦日スペシャルは「笑う大晦日」ということで、普通のネタ番組になっていました。
司会は麒麟川島明さん、フットボールアワー後藤輝基さん、千鳥のお二人、渡辺直美さん、バナナマンのお二人、そしてナインティナインのお二人でした。
サポーターに高畑充希さんが入り、ガキの代替番組として作っていたのですが、SNS等の感想では「つまらない」「ガキ使に戻してほしい」といったものでした。
実際、ただのネタ番組で大晦日のプレミアム感はあまりなかったな。(お正月もお正月番組のプレミアム感はほとんどないけど・・・)
ネタはおもろいものもあったのですが、全体的にガキの大晦日スペシャルと違った違和感とぐだぐださが目立っていたんじゃないでしょうか?
まぁ、ガキの大晦日スペシャルも近年は「つまんない」「終わってほしい」という意見があったんだけどね。
代替番組もガキメンバーでやってほしかったか?
代替番組もダウンタウン、ココリコ他でやってほしかったという気持ちはありました。別にあそこまで体張る必要ない。(本当は張ってほしいがw)
生放送でもココリコの田中直樹さんがタイキック喰らったり、月亭方正さんが蝶野正洋さんからビンタを喰らったりするシーンがあったら面白かったと感じていました。(ビンタについては松本さんが「除夜の鐘」と公言している)
それ以上にダウンタウンというまとめ役がいるだけでも華だったんじゃないでしょうか? 毎年元旦に放送されるTBSテレビの東西ドリームマッチはダウンタウンが司会しているため、華があると感じる。
しかし、タイキックもビンタもあの空気で執行されるわけだから、芸人がガヤになってる最中にタイキックもビンタもやりづらいという欠点(というか、間が悪くなる)があるから、難しい気がします・・・(タイキックについては過去レクレーションでも執行されてるけどね、田中さん以外のメンバーも)
結局笑う大晦日でダウンタウンが司会し、ガキのメンバーが出ても厳しい評価を下されたかも。
笑ってはいけないシリーズは永遠のマンネリ。
そもそも、ガキの大晦日スペシャルは文字通り「永遠のマンネリ」です。
過去、桂歌丸さんや志村けんさんはこのように発言していました。
マンネリと言われるのは素晴らしいこと。(歌丸さん)
偉大なるマンネリはスタンダードになる。(志村さん)
マンネリと呼ばれるには非常に時間がかかるが、それが型にハマればそれこそ儲けモンになるというものです。歌丸さんや志村さんはそれを常々言及していました。
笑点(日本テレビ)でも型に入るのは非常に時間がかかるということで慣らし慣らし番組を盛り上げていくのです。先日卒業された二代目林家三平さんは型に入るのに苦戦したところはあったそうです。
春風亭昇太さんや林家たい平さんもそれぞれ「独身→新婚、司会者、会長」「恐妻家、モノマネ」などキャラ作りがされているのですが、それらは徐々に出てきています。
六代目三遊亭円楽さんも当初は「インテリ」で通してたのが、歌丸さんとの悪口合戦を機に「腹黒」、それが進化して「友達がいない」と呼ばれていますが、その間40年。
三遊亭好楽さんも復帰後「つまらない(通称:ピンつま)」から「落語は素人レベル」「仕事がない」「貧乏」といった情けないキャラに発展するまで30年以上。
志村さんはご自身がやられている「変なおじさん」「バカ殿様」と言ったキャラクターも育て、管理するのは非常に難しいと公言。
それだけ時間がかかるのです。
ガキの使いの「田中タイキック」「蝶野ビンタ(方正)」「浜田おかっぱ、女装」「松本筋肉弄り」といったお約束も15年の大晦日での放送で熟成されたものです。それだけ時間がかかっているというものです。
そしてそれが型にはまれば文字通り「大晦日の風物詩」となるわけです。NHK紅白歌合戦(NHK総合)も同じこと。
日本テレビも苦心されてると思う。
大晦日のキラーコンテンツ(DVDによる二次収益含む)を失った日本テレビにとって、代替番組を作るのは相当なプレッシャーがあったと思います。
ガキの使いを越える、もしくはガキと張り合える番組を1年以内に作るのは不可能に近い。なにせ15年もかけて作られた大晦日スペシャル。そら難易度は高いわけだから視聴者からのジャッジも気になるところでしょうね。
結果として司会者、芸人をうまく活用できなかった。日本テレビもどうしようもなかった気がします。実際つまんないんだもん。
たとえば、千鳥のお二人もツッコミやフォローが評価されてるけど、そのポテンシャルがうまく引き出せない番組が多いのも事実。いろはに千鳥(テレビ埼玉)、テレビ千鳥(テレビ朝日)、千鳥の相席食堂(朝日放送)の評価が高いのはそれもあると感じます。
次回は笑ってはいけないを行えるのか?
今回の特番で視聴者から「ガキのスペシャル熱望」という意見はいっぱいあります。ダウンタウンのお二人や日本テレビもそれは感じているんじゃないでしょうか?
しかし、今でも収束の目処が立たない例のパンデミック。これがある程度落ち着く(対策が任意になる)までは厳しいかもしれません。それでも突然やるんだったら嬉しいんですけどね。
ただ、どっちに転んだって叩くヤツは叩くよ。
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