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バンダイナムコが展開している業務用(アーケード)ゲーム、アイカツ!。現在はアイカツプラネット(テレビ東京)が放送中。
アイカツ!(テレビ東京)は2012年10月に稼働開始、アニメはゲームの宣伝も含めて同時期に放送開始。2020年3月にアイカツオンパレード(テレビ東京)が終了してからは短編webアニメのみになり、10月に放送、稼働開始でしたが、色々あって今年の1月からアイカツプラネットとして再開しています。
そんなアイカツ、スマホゲームで展開していました。名前はアイカツ!フォトオンステージ。
Contents
アイカツ!フォトオンステージとは?
アイカツ!フォトオンステージ、通称フォトカツは2016年1月28日稼働開始。
当時はまだアイカツの終盤(大空あかり編)で、主に主人公の星宮いちごを中心としたストーリーでした。
その後、あかりや続編であるアイカツスターズ(テレビ東京)のキャラクターも実装されました。
このゲームはいわゆるソシャゲーの一種でもあるので、ガチャはあります。ガチャにはアイカツのキャラクターがカードになっており、組み合わせることによっていろんな効果が出ます。
肝心のゲーム内容なんですが、音楽ゲームです。
業務用のアイカツも音楽ゲームですが、こちらは横から降ってくる音符がラインに来た時にその色に合わせてボタンを押すゲームです。途中でボーナスタイムが開始で成功すればスコアアップになります。
業務用のアイカツもカードの組み合わせでスコアに大きく変動します。フォトカツも同じです。しかし、肝心のゲーム内容は全く違います。
肝心のゲーム内容とは?
とりあえず、こちらをご覧ください。
実際のプレイ映像ですが、勘のいい音楽ゲームプレイヤーなら気づくはずです。
このゲーム、モロあのゲームと同じシステムを採用しています。そのゲームはズバリ「jubeat」。
jubeatとは?
jubeatとはコナミ(コナミデジタルエンタテインメント→コナミアミューズメント)から2008年に業務用ゲームとして稼働を開始した音楽ゲームです。
コナミはBEMANIシリーズというブランドを展開、jubeatもその一つです。
jubeatは4×4の16枚のパネルで構成されています。音楽に合わせて出てくる音符マーカー(以下、マーカー)を叩くモグラたたきの要素を持ったゲームです。実際のプレイ映像をご覧ください。
現在、業務用として「jubeat festo」が稼働中。今年の5月には家庭用は「jubeat(ユビート)」として再開しています。(iOS及びAndroid対応)
フォトカツはこのjubeatと同じシステムを採用している音楽ゲームなのです。いわばジェネリックjubeat。
フォトカツとjubeatの違い。
フォトカツ | jubeat | |
メーカー | バンダイナムコエンターテイメント | コナミデジタルエンタテインメント コナミアミューズメント |
開発 | DeNA | コナミデジタルエンタテインメント コナミアミューズメント(神戸事業所) |
稼働日 | 2016年1月27日~2018年7月11日 | 2008年7月24日(業務用) 2010年11月8日(家庭用iOS版) 2021年5月7日(ユビート) |
対応端末 | iOS(iPad OS含む) Android | iOS(iPad OS含む) Android(plus時代は一部機種のみ) Kindle(終了) auスマートパス(終了) |
難易度 | 初級 中級 上級 伝説級 | BASIC ADVANCED EXTREME (追加譜面は[2]と表記され、別楽曲扱い) |
パネル数 | 2×4(初級) 3×4(中級) 4×4(上級、伝説級) | 4×4 |
難易度表記 | 1~9(9種) | 1~10.9(28種) |
スコア | 設置するキャラクターにより異なる。 | 100万点 (90万点+シャッターボーナス10万点) |
コンボ | 音符1個につき1コンボ。 | 音符1個につき1コンボ。 |
リザルト詳細 | あり | あり (fulfill、propはMOREのみ、Qubell以降は標準) |
オンライン マッチング | なし | あり(業務用) |
ホールドマーカー | あり(全楽曲搭載) | あり(prop以降一部楽曲のみ) |
ホールドの始点終点 | ホールドの長さによって コンボ数が増える。 | 1個につき2コンボ。 |
マーカー | 1 | 47(期間限定4種及びキューブ含む) |
解禁要素 | ストーリー進行 | ポイント及びイベント(業務用) 楽曲購入及びガチャ(家庭用) |
課金要素 | スタミナアイテム及びチケットなど | 楽曲パック購入(jubeat plus) スタミナアイテム及びチケットなど |
ガチャ要素 | キャラクターの獲得 | 楽曲の獲得(難易度別) |
吉河順央さん | 「紫吹 蘭」「風沢 そら」の初代Vo. Signalize!/カレンダーガール ダイヤモンドハッピー/ヒラリヒトリキラリ など | Rush!!、7 colors、Speeders (作曲はkors kこと斎藤広祐さん) Arousing(作曲はDJ TOTTOこと田川義浩さん) |
日高里菜さん | マオリ(アイカツスターズ) | 山形まり花(ひなビタ) |
津田美波さん | 白鳥ひめ(アイカツスターズ) | 和泉一舞(ひなビタ) |
山口愛さん | 七倉小春(アイカツスターズ) | 春日咲子(ひなビタ) |
キャラクター | 星宮いちご 霧矢あおい 紫吹蘭 神崎美月 大空あかり 虹野ゆめ など | スミス コタロー ねんごろねこ ユビ子 コンシェルジュ ショッチョー など |
関係者 | 佐伯茂治さん(ショッチョー) Akhutaさん 佐藤俊介さん(SYUNN) 肥塚良彦さん(肥塚王子) 泉陸奥彦さん(Mutsuhiko Izumi) 増田寛之さん(まっする) |
終盤は脱線していますが、共通点もあります。コンボのカウントは同じです。
なお、泉陸奥彦さんと増田寛之さんはコナミを退社されています。増田さんは譜面製作者兼jubeatのディレクター→プロデューサーだった方で、いわばjubeatの生みの親です。
フォトカツの難しさは?
結論から言えば、Evans及びAIR RAID FROM THA UNDAGROUNDのEXTREMEがいけるレベルなら対処可能です。(勿論1116やDuality、Stand Alone Beat Mastaなどがいけるレベルなら確実にクリア可能。)
フォトカツはjubeatでいえば難易度は最大でも9.0ぐらいのレベルで、jubeatのプレイヤーからみたらそんなに難しくありません。
ただし、jubeatでは絶対に押せない配置は存在します。
無理押しはjubeatと違い実装される。
セガのチュウニズムでも収録されたダイヤモンドハッピーの伝説級です。
この動画の1:16の部分で端っこの同時押しが発生します。jubeatではこのような配置を「無理押し」といい、絶対にありえない配置です。
jubeatの筐体の都合上、片手の同時押しができないパターンがあります。そのような配置には絶対にしないように譜面を制作しています。
過去glaciaのEXTREME譜面で無理押しが発生して修正したことがあります。フォトカツはjubeatのような筐体でのプレイじゃないので問題なくできるのです。
まぁ、jubeatもIMAGE <MATERIAL>で無理押しがありますが、こちらは業務用に移植されていないのか、そのままです。
マーカーは1種類のみ。
フォトカツに使われるマーカーは1種類のみです。
フォトカツのマーカーとjubeatのマーカーの違いは以下の通りです。
最初に画面に現れるから見やすい。
動画を参考にしてほしいのですが、マーカーは最初から出るタイプで、jubeatでいえば「シャッター」「キューベル」「花火」に近いタイプです。
とりわけ、jubeatのシャッターは閉まるスピードが速いためか個人的に見づらいので、キューベル(jubeat Qubellのデフォルトマーカー)が一番近いと思います。
同時押し、ホールドマーカーは色違いになっている。クラップ音も実装可能。
jubeatの譜面確認動画のような色違いがフォトカツで適用されています。
フォトカツでは単体マーカーが緑、同時押しがピンク、ホールドマーカーがゴールドに設定されています。これによってどこで同時押しかホールドかっていうのが分かりやすくなっています。
また、クラップ音のオンオフを切り替えることができるので、リズムを保つためには便利な機能です。
なお、jubeatにはこれらの機能は実装されていません。(EDITを除く)
マーカーは1×1と2×2の2種類存在する。
jubeat propから実装されたホールドマーカーは矢印になっています。種類は1×1の1種類のみです。チャージは押しているパネルに矢印が到着するまで押し続けます。以下引用。
アプリ『フォトカツ!』に『アイカツスターズ!』が初登場!ゆめ、ローラ、小春、真昼、あこ、なんとS4も!
逆にフォトカツはマーカーの中央にあるゲージが満タンになるまで押し続けます。
どちらも空打ちミス(GuitarFreaksにある)やその期間内だけ押し続ける以外では判定が悪くなる(beatmaniaIIDXやmaimaiにある)ことはありません。
マーカーそのものもjubeatは1×1固定なのに対し、フォトカツでは2×2のマーカーもあります。
コンボ表示はマーカー上。
jubeatは背景にコンボカウントを表示します。
フォトカツではマーカー上にコンボカウントを表示します。このあたりは別に問題にする項目ではありませんね。
ガチャ要素。
フォトカツのガチャ要素はキャラクターの獲得およびスタミナの回復が主です。一般的なソシャゲーと同じ。
ここでレアは「N」「R」「SR」「PR」に分別され、当然PR(プレミアムレア)になればそれだけスコアも高くなるし、解禁も早くなります。
また、ソシャゲー同様育てる要素があり、合成したり経験値を与えることによって+が付与され、さらにゴージャスなドレスになります。参考に七倉小春のPRを出しておきます。(公式Twitterからの引用)
jubeatの場合、plus時代はチャレンジスクラッチで使われました。その後、今のユビートになってからは通常モードの楽曲解放及びスタミナ回復のために使われます。システムはフォトカツと同様一般的なソシャゲーと同じです。
ただし、plusのチャレンジスクラッチは楽曲パックを購入したらその楽曲は開放されるのですが、ユビートはplusモードの楽曲パックを購入しても通常モードの開放はできず、通常モードは通常モードで開放する必要があります。なお、どちらもプレイする際はスタミナ(plusのスクラッチはコイン)が必要です。
すでに楽曲パックとして購入・交換したDualityもプレイできるのはplusモードのみ。通常モードは南京錠がかけられており、ガチャで解禁するか動画宣伝を見て1回だけプレイするしか方法がない。(ポイントの影響は通常モードのみ)
スコア配分はキャラクターのステータスで決まる。
jubeatは90万点+シャッターボーナス10万点(背景のシャッターが開いた状態)の合計100万点固定です。
フォトカツはjubeatのように100万点固定というワケでなく、キャラクターのステータスで決まります。
フォトカツは先述の通り一般的なソシャゲー同様ガチャでキャラクターを回収します。そのキャラクター及び楽曲のタイプ(キュート、クール、ポップ、セクシー)やレア度に応じてスコアは変動するので、jubeatスタッフが制作しているギタドラと同じように青天井になります。
アイカツ本編以降のサイドストーリーが楽しめる。
アイカツやアイカツスターズのテレビ放送終了後などの追加エピソードとして楽しめます。
ただ、この場合楽曲の解禁も兼ねているので、実際プレイしなければなりません。jubeatに慣れていないプレイヤーはこの辺りを苦戦されたんじゃないでしょうか? jubeatのインターフェースは独特ですからね。
楽曲の解禁条件はタイプも重要な要素となっており、楽曲もキャラクターと同じでタイプに分類されています。まぁ、そのキャラクターに合わせたタイプになるんですがね。
アイカツ同様アイドルのタイプは分別される。
アイカツには「キュート」「クール」「ポップ」「セクシー」の4種類のタイプがあり、それぞれハート、ダイヤ、クラブ、スペードのシンボルマークがあります。
アイカツのキャラクターはそれぞれのタイプに分かれており、これは業務用アイカツ同様スコア等に影響します。以下にキャラクターのタイプを掲載します。
キュート | クール | ポップ | セクシー | |
アイカツ | 星宮いちご 大空あかり | 霧矢あおい 藤堂ユリカ 氷上スミレ | 有栖川おとめ 新条ひなき 夏樹みくる | 紫吹蘭 神崎美月 |
アイカツスターズ | 虹野ゆめ 白鳥ひめ | 桜庭ローラ 如月ツバサ 白銀リリィ | 早乙女あこ 二階堂ゆず | 香澄真昼 香澄夜空 七倉小春 |
アイカツフレンズ | 友希あいね 神城カレン 姫石らき | 湊みお 白百合さくや アリシア・シャーロット | 日向エマ 明日香ミライ | 蝶乃舞花 白百合かぐや 天翔ひびき |
BEMANI スタッフw (敬称略) | PON wac DJ YOSHITAKA ショッチョー | DJ TAKA TAG 泉陸奥彦 DJ nagureo | Sota Fujimori 肥塚良彦 DJ TOTTO | Akhuta Jimmy Weckl |
現在放送中のアイカツプラネットはタイプが一新されているため割愛します。
一部例外があり、セクシータイプの小春ちゃんはPR(プレミアムレア)の時「キュートタイプ」に分類されます。この辺りはゆめと共同のユニットのような形態になっていると思われます。
他のキャラクターでも本来のタイプとは違うタイプのカードが設定されています。
jubeatの特許。
jubeatはコナミが関連技術を特許申請しています。jubeat関連の特許の一部をこちらに掲載します。(下記リンク先参照、先述の増田さんの名前も入っています。)
(参考)特許情報プラットフォーム(再表2009/048001);https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200
コナミは昔から著作権等にうるさい企業で、ゲームセンターCX(フジテレビ)でゲームを取り上げる際も任天堂やバンダイナムコ、スクウェア・エニックスはゲーム紹介以外の(有野晋哉さんの)プレイ映像にコピーライトがつかないのに対し、コナミは問答無用でつきます。(旧ハドソンのゲームやハドソン含む他メーカーの移植もの(R-TYPE(アイレム)やスターフォース(コーエーテクモ)など)もつきます。)
それは特許にも言えることで、過去にジャレコやナムコ(現在のバンナム)を訴えたことがあります。(でも、コナミ自身商標申請や同じようなゲームやシステムを作っていたこともあり、逆に訴えられたため、賛否両論はある。ちなみに現在は和解。)
jubeatでも中国でそっくりなゲームが作られたによってその会社を訴えたことがあります。
今回のフォトカツは思いっきりjubeatなので、この辺りコナミからやかましく言われるのかな?と思われたんですが、ありません。
ここからはわたしの憶測ですが、チュウニズムはコナミの協力を経て制作されています。それと同じようにフォトカツも黙認かバンナムとコナミの間でやりとりがあったのかも?と思っています。実際クレジットされてないのでわかりませんが。
ここまで書いておいて、今プレイできるの?
できません。
リストに書いていますが、フォトカツは2018年7月11日にサービスが終了しました。この頃にはアイカツフレンズ(テレビ東京)が開始されています。
今仮に続いていればアイカツフレンズ、アイカツオンパレード(テレビ東京)、アイカツプラネットの楽曲がjubeatのシステムでプレイできていたはずです。
多分、課金に対して収益が見込めないとバンナムが判断して終了したんだと思います。
それを考えたら、jubeatやリフレクビートは本当に幸せだと思いますね。今でも稼働していますから。ただ、リフレクは放置状態が続いていますがね・・・(どちらも10年選手)
何らかの形で配信してほしい。
先日、ドラゴンクエストの35周年イベント動画が配信されました。そのなかにドラゴンクエストXの新作が二本発表されました。
そのうちの一つがドラクエX「オフライン」というもので、今まで展開したドラクエ10の内容の一部をパッケージングして今までのドラクエ同様のスタイルで発売予定です。
フォトカツも完成度の高いゲームだったので、個人的にドラクエ10のようにオフラインで配信してほしいなぁと思ったりします。
実際、コナミはラブプラスのスマホ版のサービスを終了すると同時にオフライン版を配信しました。コナミの音楽ゲームでもビートストリームを除き、ミライダガッキやDanceEvolutionなどはオフライン版を販売して現在でも稼働できる状態になっています。
それを考えたらアリかな?と思いますね。その辺りはアイカツの人気とバンナムの匙加減なんでしょうけどね・・・(絶頂期と比べたら今は・・・)
色々語りましたがいかがでしょうか?
アイカツの魅力を十分に引き出したjubeatタイプの珍しい音楽ゲームということで、わたしもかなりやっていました。
その後、jubeat、リフレクのプレイのモチベーションが下がった&他のことをしなければならないためフォトカツもやらなくなりましたが、アイカツの知らない楽曲を知る機会ができて重宝しました。
アイカツが好きなプレイヤー、jubeatが好きなプレイヤー、どちらにも興味を持つ上で本当に面白いゲームでしたね。本当に残念です。復活を願いたい次第ですね、jubeatも復活しましたし。
本日はアイカツ!フォトオンステージについて解説しました。
追伸、1116、ここまでいけました。そしてDualityも91万点台到達。
コピーライツ
アイカツ!フォトオンステージ
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jubeat
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