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11月1日、トヨタ自動車とダイハツ工業はコンパクトSUVのロッキー(ダイハツ)、ライズ(トヨタ)のマイナーチェンジを販売開始しました。それぞれで新しいモデルに更新しています。
大きな特徴として以下のものが挙げられます。
- ハイブリッド対応。(シリーズハイブリッド)
- 電動パーキング搭載。(Z(HEV,GAS),G(HEV)のみ)
- それでいて価格はかなりお手頃。
本日はそのライズとロッキーについて解説します。
Contents
待望のロッキー・ライズのハイブリッド化。

大人気のコンパクトSUVのパワーアップとあってか、前評判はかなりのものです。
今回ロッキーとライズに入るハイブリッドはダイハツが開発したe-SMART HYBRIDという「シリーズハイブリッド」という名称。トヨタのハイブリッドと違いエンジンは充電のみとし、走行は全てモーターで行うというものです。まぁ、発電機のエンジンが車に積んでるようなものです。
また、ホンダの場合はパラレルハイブリッドといって主にエンジンで運転するけど、エンジンの負担軽減のためモーターを使うものです。
トヨタの場合は低速時や発進時はモーター走行だけど、高速運転、高負荷運転の時にエンジンも使うので、違いで言えばトヨタはモーターとエンジンの同時起動ができる。これをスプリットハイブリッドと言い、シリーズとパラレルの中間にあたります。
まとめるとこんな感じ。今回はシリーズハイブリッドなので実質電気自動車になります。
エンジン | モーター | 主なメーカー | |
シリーズハイブリッド | 充電用 | 運転用 | 日産 |
パラレルハイブリッド | 充電および運転用 | 運転補助 | ホンダ、スバル |
スプリットハイブリッド | 充電および運転用 | 運転用 | トヨタ |
当然だけど、これによって燃費もかなり抑えることができます。
ハイブリッドのみですが、ホイールの穴は5つになっています。これは重量の関係もあるでしょう。他は今まで通りの4穴。
価格は以下の通り。(北海道仕様は省略)
ロッキー (括弧は1.0L) | ライズ (括弧は1.0L) | ヤリス 1.5L | ヤリス 1.0L | アクア | ヤリス クロス | |
XB | – | – | – | 1,395,000 | – | 1,798,000 |
X (L) | 1,667,000 (1,944,800) | 1,707,000 (1,984,800) | 1,598,000 (1,543,000) | 1,455,000 | – | 1,896,000 |
G (X) | 1,810,000 (2,086,700) | 1,857,000 (2,133,700) | 1,773,000 (1,718,000) | 1,630,000 | – | 2,020,000 |
Z (P G) | 2,058,000 (2,318,200) | 2,039,000 (2,299,200) | 1,971,000 (1,888,000) | – | – | 2,210,000 |
HEV B | – | – | – | – | 1,980,000 | – |
HEV X | – | – | 1,998,000 | – | 2,090,000 | 2,284,000 |
HEV G (X) | 2,116,000 | 2,163,000 | 2,130,000 | – | 2,230,000 | 2,394,000 |
HEV Z (P G) | 2,347,000 | 2,328,000 | 2,324,000 | – | 2,400,000 | 2,584,000 |
ロッキーのPremium Gはシートが一部合皮になっているという違いがあるぐらいで、他は基本的に同じです。
ハイブリッド以外の特徴としては
- 電動パーキング採用。(Z及びHEV Gのみ)
- スマートペダル採用、静粛性もパワーアップ。
- ハイブリッドと2WDのガソリン車は1.2Lにパワーアップ。4WDはなぜか1.0L。
- 燃費はHEVが28.0km/L、1.2L 2WDが20.7km/L、1.0L 4WDが17.4km/Lとなる。
- これにより、ロッキー・ライズはSUVと言われるが、シティカーという印象をさらに植え付ける。
電動パーキング標準装備。

ヤリスクロスにもついてる電動パーキングですが、ロッキー・ライズにも装備されます。
ただし、装備できるのはZ、HEV Z、HEV Gのみで、他は今まで通りのハンドブレーキ。この時点でメーカーサイドは上級グレードを売りつける気満々です。それはヤリス以上に。
電動パーキングも停止保持もないヤリスはこれによって選択肢から外れる可能性は十分あります。停止保持がない場合は昔の車と同じですから・・・(飛べない豚はただの豚、紅の豚かよ!)
ヤリスクロスユーザーも羨ましがる装備。
そして、ヤリスクロスのユーザーも羨ましがる装備がたくさんあります。
HDMI端子が装備できる。
モニターを取り付けることが前提だけど、メーカーオプションでHDMI端子とUSB端子(Type-A)を前面に取り付けることができます。
近年の車だったら日産のノートやトヨタのアクアで取り付けることができますが、ライズやロッキーの場合は前者のタイプ。(アクアは別売り外付けキットなのでブサイクになる)
これによってDVDプレイヤーやAmazon FireTV Stickといった端末を取り付けることができるので、車内でアマゾンプライム経由で相席食堂(朝日放送)やプリキュアシリーズ(朝日放送)などを見ることができます。(ただし、運転中はNG)
USB端子がこの価格で後席に装備。
ヤリスクロスやカローラクロスは前席に2つしか装備できないUSB端子(Type-A)が後席に標準装備されます。
ハリアーなどの高級車では当たり前の装備がヤリス(トヨタの場合)とほぼ同等の価格で装備できるとなると、非常に便利です。なお、フィットにもついてます。
市販のカーナビが装備できる!
前モデルもそうですが、解像度が超う○このディスプレイオーディオに代わり、今までの2DINパネルによるカーナビやオーディオを装備することができます。
これによってパナソニックやアルパイン、パイオニアといったメーカーのカーナビを装備することができるので、オーディオ面でも隙がありません。
まぁ、近年はパノラミックビューモニターの都合上純正ナビになることも多いんですけどね。もちろん今までのディスプレイオーディオ(形状は他のトヨタ車と異なる)も装備できますが、カーナビキットの取り付けができずカーナビはスマホアプリのみになります。ちなみに9インチ。
ヤリスクロスと違い、別売りになるのでその分だけ価格は跳ね上がります。
ちなみにスピーカーの数は6ch。(ロッキーL、ライズXのみ2ch)
ドアノブなど光沢メッキもいっぱい。
これは前モデルからなのですが、ドアノブやダッシュボードに光沢メッキがいっぱいあり、上級グレードになると赤のラインステッチも施されるので内装の見てくれはヤリスシリーズよりも上です。
ただ、ソフトパッドになっていないので見てくれは完璧だけど質感はヤリスシリーズ(上級グレードのみ)の方が上ですね。
あと、アームレストが標準装備され、Zグレードはソフトパッドになってるので快適です。ヤリスシリーズはしょぼいアームレストを取り付けることができるのですが、まじでゴミ。(わたしも市販のアームレスト買った)
収納スペースや後席の広さは確保されている。
ロッキー・ライズはラゲッジスペースもそうですが、ラゲッジ下の収納もハンパありません。
知人に見せてもらった時もすごく広くて羨ましかった。
ただ、ハイブリッドになると電池が収納する関係上そこまでいかないみたい。
ヤリスクロスと比較したらヤリスクロスは奥行きがあり、ロッキー・ライズは縦に広くとっていると感じます。
静粛性がパワーアップ。
ヤリスシリーズの静粛性はお世辞にいいとはいえません。アクアである程度抑えられていると言われています。
これは3気筒エンジンの影響ともいえます。
今回のロッキー・ライズはそれをクリアーするために色々改良をしたそうです。これについては今後調査して行く予定。
価格、内装、収納、売却がアレなヤリスはこれからどうするの?

そして、ヤリスクロスよりもやばいと感じているのはヤリスです。
アクアの時は「ヤリスハイブリッドは売れなくなるんじゃないか?」と書きましたが、今回はガソリンモデルも価格帯が近いということもあり、さらにヤリスは選択肢から外される傾向が・・・
そう思うのは以下の通り。
車両本体価格 | ロッキー・ライズよりも少し高い程度。 それなのに電動パーキングもアルミホイールもない。(後者は別売り) |
エクステリア | LEDライトがZグレードのみ標準装備。(Gは別売り) 他はハロゲンライト。(ヤリスクロスも同じ) ただ、LEDライトはウインカー含めます。 |
インテリア | ライズやアクアと比べ安っぽいデザインになっているため。 USB端子も1個しかないので他の車と比べてしょぼい。 ヤリスクロスやGRヤリスも変わらないけど。 あとシートヒーターもZで標準、Gでオプションのみという仕様。 |
収納スペース | ラゲッジスペースはもちろん、他のスペースも少なめ。 |
運転 | うるさいと大不評。特に1.0L。 ライズやロッキーでも同条件なのにここまで言われてない。 あと、ガソリン車のアイドリングストップもない。 これは人によるけどね。 |
安全装備 | 電動パーキングと停車保持はもちろんのこと、 安全装備でもパーキングサポートブレーキ(静止物)はZグレードを除き別売り。 (ヤリスクロスはXBを除き標準装備。この辺りがケチくさい。) そのため、いわゆる「サポカーSワイド」はZグレードのみ標準となる。 (もちろん下位グレードも装備すればサポカーからサポカーSになる。) |
売却価格 | コンパクトカーでかつ、わナンバーの影響なのか、 売却価格がライズと比べ安すぎる。 参考までにヴィッツHEV Uは230万に対して3年29%という糞っぷり。 (ヤリスはそこまで下がることはないと思いますが・・・) ただし、現在は半導体不足による影響で中古車市場が賑わっているので ほぼ同価格で売れることもあるらしい。 |
つまり何が言いたいかというと、価格の割に装備がゴミということ。
ヤリスクロスやアクアの登場で存在感がどんどん薄くなってるヤリスだけど、ロッキー・ライズのマイナーチェンジによりさらに選択肢から外されることにもなりうるでしょう。もはや安い1.0Lしか魅力がなくなるという意見も。

何回も言ってますが、さっさと電動パーキングやアルミホイールの装備をしなけりゃマジでやばいと思うよ。トヨタもその辺りは考えてると思いますが・・・
ヤリス=営業車やレンタカー=安っぽいのに糞高い車=安っぽい車のイメージって嫌でしょ?俺は嫌だ。
とはいえ、ロッキー・ライズもヤリスに劣るものはある。
ヤリスが選択肢から外れるかもとか書いてるけど、そのロッキー・ライズにもヤリスに劣るものは当然あります。
だから、ヤリスはゴミというわけではない。
レーダークルーズコントロールは上級グレードしか装備できない!
高速道路走行時や渋滞時の走行(電動パーキングや停止保持機能があることが前提)に超便利なレーダークルーズコントロールですが、ヤリスは超安いXBグレードや1.0Lガソリン車を除き全車種標準装備となっています。
それに対し、ロッキー・ライズは上級グレードであるPremiumGおよびZのみしか装備することができません。
つまり、ヤリスは160万円のXからできるのに対し、ロッキー・ライズは200万円の上級であるPremiumGやZじゃないとできないってことです。
クルコンと同時にレーントレーシングアシスト(はみ出し防止)も同様に上級グレードしか装備できません。これは中間グレードを希望していたユーザーにとっては手痛いこと。
自動駐車とかいう便利機能なんかあるわけねーだろ!
ヤリス、ヤリスクロス、アクアにメーカーオプションでつけることができるアドバンストパーク(自動駐車)は当然ありません。(てか、現時点でこの3種のみのアドバンテージ)
駐車支援システムがあると書いていますが、ロッキー・ライズの場合は検知して音声とモニターでガイドするだけです。操作は運転手が行うので、ヤリスについてる自動駐車とは全く違います。
これはなくてもいいのですが、あると便利なのはパノラミックビューモニターやバックガイドモニターの解像度が上がること。
単体だとノイズが走って見づらいので、便利とはいえ見えやすさは段違い。同色系の地面と壁がある場合は区別つきづらいんですよね。
ロッキー・ライズも単体と同じで解像度の期待はしない方がいいかもしれません。
パワーシート?メモリーシート?何それ?

ヤリスクロスやカローラクロスのZグレードに装備されてるパワーシートやヤリスのZグレードに装備されているメモリーシートはロッキー・ライズで装備することができません。(アクアはオプションで装備可能。)
どちらもあれば非常に便利ですので、装備できないのはやはりそう言った制約をつけるからなんでしょうね。
合皮シートは無理。
ヤリスはZグレードのみオプションで装備できる合皮シートですが、ライズは全グレードファブリックになります。
よって、シートの質感は期待できないということです。
とはいえ、ヤリスZとG(オプション)、アクア及びヤリスクロスZ,G以外はそれ以上に質感がイマイチな一体型ファブリックシートなので、セパレート型が全グレードのロッキー・ライズはそこがアドバンテージかな?(でも、電動パーキングとか考えたら難しいよね)
ただし、ロッキーはPremimGのみ標準装備です。
なお、シートヒーターについては2WDのG、X(ライズの場合)のみオプションで、他は標準装備。この辺りはヤリスの方が劣ってる。
テレスコピックがない。

ハンドルの調整ができるテレスコピックがあるかどうか不明。
前モデルは装備されていないので、ハンドルの調整ができません。
これがどうゆうことかというと、自分の使いやすい位置にハンドルを置くことができるというもの。ヤリスは当然あります。
リアブレーキはヤリスやアクアと同じドラムブレーキ。
写真を見る限り、リアブレーキは他の電動パーキング装備の車と異なりドラムブレーキ。つまり前モデルと同じ。
電動パーキングといえばディスクブレーキという印象があるかもしれませんが、ドラムブレーキでもできます。
実際ホンダのN-ONEでも同じ機構が装備されてます。
しかし、安っぽく見えるのは気のせいでしょうか?
パノラミックビューモニターと市販カーナビは対価交換。
ヤリスだとXBを除きオプションで装備できるパノラミックビューモニターもロッキー・ライズは下位グレードのみ装備できません。
しかも、ヤリスと違いモニターが別売りになっているのでディスプレイオーディオを別途購入する必要があります。その価格も11万円から14万円(駐車支援システム付き)ほどするのでかなり高め。
さらにそのディスプレイオーディオはヤリスと違いカーナビの取り付けができない。カーナビはスマホアプリでしかできないものになっています。これについてはライズを所有してる知人もバッテリーが減りやすく通信料がかかるので不便と語っていました。
両方欲しい場合は純正のナビとナビレディパッケージを同時購入する必要があります。これについては後で書きますが、非常に高いです。
ただ、ステアリングスイッチは他の車にはないので(日産ノートはある)、非常に便利です。わたしもヤリスでよく切り替えるので、ハンドルにあればいいのになぁって思う時はよーくあります。
結局、ロッキー・ライズもヤリス同様に別方面での対価交換はあるのです。
パノラミックビューモニターとカーナビの購入。

ヤリスやヤリスクロスの場合、う○こ画質のディスプレイオーディオが標準装備されており、66,000円および110,000円のナビキット(後者はT-Connect対応)を導入すればナビを使うことができます。
また、パノラミックビューモニター(PVM)はともに33,000円(自動駐車付きなら77,000円)となり、CD/DVDプレイヤーは41,250円。
ロッキー・ライズの場合はそれが同梱されてる状態なので、実質バラ売りができないのです。これがヤリスやヤリスクロスのナビ周りとの違い。
最終的にまとめるとこんな感じです。
ロッキー | ライズ | ヤリス | ヤリスクロス | |
A:バックカメラ (ロッキー・ライズはハンドルSW付) | 31,900 | 31,900 | 16,500(X,XB) 標準(Z,G) | 16,500(X,XB) 標準(Z,G) |
B:パノラミックビューモニター (ロッキー・ライズはハンドルSW付) (ヤリス、ヤリスクロスは標準版) | 48,400 (+16,500) | 48,400 (+16,500) | 33,000(Z,G) 49,500(X) | 33,000(Z,G) 49,500(X) |
ディスプレイオーディオ (ロッキー・ライズはTV付き) | A:99,000 B:115,500 | A:97,900 B:114,400 (+44,000) | 標準装備 | 標準装備 |
ディスプレイオーディオ (ロッキー・ライズはTV、運転支援付) | 148,500 | 147,400 | – | – |
ブラインドスポットモニター | 66,000 | 66,000 | 71,500(Z) 100,100(G,X) | 49,500 (Xは不可) |
CD/DVDプレイヤー | – | – | 41,250 | 41,250 |
TVチューナー | – | – | 33,000 | 33,000 |
DPA ベーシックナビ | – | – | 66,000 | 66,000 |
DPA T-Connectナビ | – | – | 110,000 | 110,000 |
DPA TV・オペレータ付きT-Connectナビ | – | – | 159,500 | 159,500 |
エントリーナビ | 93,500 | 92,400 | – | – |
ベーシックナビ | – | 112,530 | – | – |
Connectナビ(7インチ) (括弧はスタンダードモデル) | 151,800 (132,000) | 155,100 | – | – |
Connectナビ(9インチ) (括弧はスタンダードモデル) | 214,500 (204,600) | 244,640 | – | – |
価格面からこうなっていますが、内容は明らかに違います。
ヤリスのブラインドスポットモニターは誤作動ブレーキ付き。
ヤリスのブラインドスポットモニター(BSM)はインテリジェントクリアランスソナー(誤作動ブレーキ)付き。すなわちパーキングサポートブレーキ(静止物)が標準装備じゃない。
如何に高く買い付けようと安全装備を別売りにしてるのはいかがなものか?という意見もあるけど、ヤリスはこれをセットにしてるので割高になってる。
現在はZグレードのみ静止物パーキングサポートブレーキが標準装備されています。他のグレードは全くないのでBSMを取り付けると10万円もするので割高。
ヤリスクロス(XB除く)は49,500円になってますが、パーキングサポートブレーキ(静止物)が標準装備されているからです。これはアクアも同様です。
ロッキー・ライズはそれがない代わりに66,000円と割高です。それとやはり安全性能はヤリスシリーズより劣ってるとも言います。(そもそも種類が違うため)
ロッキー・ライズのナビは高いけどめっちゃいいもの。
ロッキー・ライズでつけられる純正ナビはディスプレイオーディオ(DPA)のナビと比較してすごくいいです。
DPAはただ単純にナビやCD/DVDプレイヤーなどを取り付ける形になります。それ以外のハードの音響面は全くノータッチ。それを考えたら純正であろうと価格相応です。
しかし、DPAは別途導入できるのに対し、純正ナビはセット購入という形になるので、買い替えとなったら超割高になります。
同様に純正より安いパナソニックやパイオニアなどのナビに交換できるものの、純正のパノラミックビューモニターが装着できない問題も発生するので、そこが悩ましいところです。
とはいえ、純正ナビはDPAナビと異なりいいものが入っているのも特徴。ハイレゾ音源やアレクサ対応、HDMI端子の導入など。(スマホナビはどちらもできる、HDMI端子はナビによっては別売り)
結果的に価格としてどうなるの?
最終的にDPAナビのフルセットとConnectナビで比較して計算するとこんな感じです。なお、ナビはベーシックとConnectナビのフルセット。PVMとTVとCD/DVDプレイヤーも付属した計算になります。
ロッキー | ライズ | ヤリス | ヤリスクロス | |
B:パノラミックビューモニター (ロッキー・ライズはハンドルSW付) (ヤリス、ヤリスクロスは標準版) | 48,400 | 48,400 | 33,000(Z,G) 49,500(X) | 33,000(Z,G) 49,500(X) |
CD/DVDプレイヤー | – | – | 41,250 | 41,250 |
TVチューナー | – | – | 33,000 | 33,000 |
DPA ベーシックナビ | – | – | 66,000 | 66,000 |
DPA T-Connectナビ | – | – | 110,000 | 110,000 |
DPA TV・オペレータ付きT-Connectナビ | – | – | 159,500 | 159,500 |
エントリーナビ(TVはワンセグ) | 93,500 | 92,400 | – | – |
ベーシックナビ | – | 112,530 | – | – |
Connectナビ(7インチ) (括弧はスタンダードモデル) | 151,800 (132,000) | 155,100 | – | – |
Connectナビ(9インチ) (括弧はスタンダードモデル) | 214,500 (204,600) | 244,640 | – | – |
合計 | 141,900 〜262,900 | 140,800 〜292,860 | 173,250 〜233,750 | 173,250 〜233,750 |
こう考えるとわかることはこんな感じ。
- ロッキー・ライズはナビのバラエティが豊富、DPAは一択。
- DPAはフルセットにするとロッキー・ライズナビと比較して超割高。
- ロッキー・ライズのDPAはナビの取り付け不可能。
- DPAは価格が高い分、必要なものと取捨選択ができる。
- ロッキー・ライズのナビはセット販売で取捨選択ができない。その分アレクサやハイレゾなど付加価値をつける。(超高いが)
ということで、ナビは特に重要なんだけど、最低限で考えたら14万円もプラスになるので、ヤリスやヤリスクロスと比較して4万円ほど割高になる計算です。しかもメーカーオプションだし。(ヤリスやヤリスクロスはPVMのみ)
実際あんたが買うの場合はどれを選ぶんや?
今回はライズで行きますが、買う場合は当然HYBRID Zになります。これに取り付けるメーカーオプションは以下の通り。
車両本体価格 | 2,328,000 |
ブラインドスポットモニター | 66,000 |
パノラミックビューモニター 対応ナビレディパッケージ | 48,400 |
ベーシックナビ (Connectナビ(9インチ)) | 112,530 (244,640) |
合計 | 2,554,930 (2,687,040) |
こう考えると、ヤリスと比較してあまり変わらないと思います。実際ヤリスで買う場合の見積もりを書くとこうなります。条件は同じHYBRID Z。
ライズ | ヤリス | ヤリスクロス | |
車両本体価格 | 2,328,000 | 2,324,000 | 2,584,000 |
ブラインドスポットモニター | 66,000 | 71,500 | 49,500 |
パノラミックビューモニター | 48,400 | 33,000 | 33,000 |
ベーシックナビ (T-Connectナビ) | 112,530 (244,640) | 66,000 (159,500) | 66,000 (159,500) |
アルミホイール(16インチ) | – | 82,500 | – |
合皮シート | – | 11,000 | – |
合計 | 2,554,930 (2,687,040) | 2,588,000 (2,681,500) | 2,732,500 (2,826,000) |
ヤリス高くね?
ライズやヤリスクロスのZはアルミホイールが標準装備されている分、お買い得感が満載だけど、ヤリスで同じ条件(ライズは合皮シート不可能)にするとライズより少し高くなることがわかります。
また、Connectナビを装備するとさらに跳ね上がり、フォグランプやCD/DVDプレイヤーをつけたら270万円オーバーと超割高です。これじゃあヤリスを選択肢から外す人も出るだろうね。あと20万円出してヤリスクロス買った方がいいよな。(てかカローラクロスが近づく)
こう考えると、ヤリスはさっさと電動パーキングとアルミホイール(Zのみ)の標準装備を願いたいところだよ。今の価格帯で考えたら文字通り「高かろう悪かろう」って思いますよ。
質感は大幅に下がるけど、アルミホイールと合皮シートを装備しなければベーシックナビを含め250万円を切り、ヤリスの方が安くなります。てかわたしの仕様がこれと同じ。
ライズはパワーシートやメモリーシートがない、内装の質感がイマイチ(ライズは全部ファブリック)程度でこう考えたらヤリスよりもお買い得感は増してきます。これは売れるかもしれないですね。
ただ、ハイブリッドの機構はヤリスやヤリスクロスと異なるし、運転次第ではヤリスの方がマシという意見も出るので、この辺りは実際試乗しないとわかりません。
まとめ。
ロッキー・ライズでも色々取り揃えるとヤリスの同じ装備と同価格に近くなります。
今回はハイブリッドと電動パーキングが実装され、これからさらに伸びるでしょう。ただ、それでもヤリスやヤリスクロスと比べてないのがあるのも事実です。
ロッキー・ライズ | ヤリス・ヤリスクロス |
電動パーキングは上級グレードのみ | ヤリスに電動パーキングなし |
クルコンはPremiumG(Z)のみ | クルコンは1.0L及びXB以外全部標準 |
テレスコピックなし | テレスコピックあり |
ディスプレイオーディオにカーナビを 取り付けできない | ディスプレイオーディオにカーナビを 取り付けできる |
純正カーナビや市販カーナビ が取り付けできる | 純正カーナビや市販カーナビ の取り付けできない |
シリーズハイブリッド エンジンは充電のみ | スプリットハイブリッド エンジンは高負荷時に起動 |
ドアノブに光沢メッキ | ドアノブは同色 |
ラゲッジスペースの収納や 後席の膝周りも広い | ラゲッジスペースの収納や 後席の膝周りは狭い ヤリスクロスはラゲッジが広い |
内装はデザインにより質感が良い ダッシュボードはハードプラ | 内装はデザインにより質感は悪い ダッシュボードはソフトプラ(Z) |
LEDライト標準装備 | LEDライトはZのみ標準装備 |
安全装備は問題なし ただ、ヤリスよりかは劣る。 | 安全装備は問題ないが、 Pサポートブレーキ(静止物)は別売り (ヤリスZ、ヤリスクロスは標準) |
パワーシートやメモリーシートがない | パワーシートやメモリーシートがある |
合皮シートはPremium G以外ない | 合皮シートはZグレード別売り (ヤリスクロスZは標準) |
だから、走りを取るか、ユーティリティを取るかでヤリスかロッキー・ライズになるんじゃないでしょうか?
もう少しお金を出せばヤリスクロスやカローラクロスが見えるので、そっちを選ぶこともできます。ただ、どちらも大きいので(3ナンバー)ご自身の環境に合わせる必要はあると思います。
ライズを見る機会がたまにあるけど、羨ましいと思う時がある。
ヤリスユーザーとしてライズユーザーが羨ましい時があるのですよ。
確かに前モデルはガソリン車しかなく、排気量も1Lと少なめでパワーも弱いのですが、内装のデザインが功を奏してヤリスよりもよく見えるし、収納スペースは半端ないし、アルミホイールは上級グレードで普通に装備できているということを考えたらヤリスがいかにコストダウンのう○こカー、ヤリス(笑)になってると感じる時がよくあるのです。
安全装備でもヤリスの方が上と言ったけど、今回のロッキー・ライズはそれも標準装備が当たり前になるためヤリスの安全装備の充実度は明らかに半減すると感じてしまいます。
ただし、実際の装備で考えたら多分まだヤリスの方が上って言うかもしれません。その辺りはまだ調査が必要ですね。
カタログやWebサイトのデータだけならヤリスは買う価値ないと感じてしまいますが、実際現物を見て走り性能や見た目、装備の充実でロッキー・ライズをやめてアクア、ヤリスやヤリスクロスにするユーザーも少なからず出ると思います。だからわかりません。
少なくとも、ヤリス、アクア、ヤリスクロスを検討していたユーザーがこっちに流れる可能性は十分あります。特にサイズや収納面では最強なのでそれを選択する余地はある。しかもハイブリッドも追加だし。
ヤリスをボコボコにしてそうな文面になってるかもしれませんが、実際はやはりロッキー・ライズ側でも欠点があるので、ヤリスはもうダメになるというわけではありません。
ただ、売りがどんどんなくなっていってるのも事実なので、改良(特に電動パーキング)は必要な時期に来ているのかもしれません。(実際ヤリスはあの装備でもヤリスクロスほどではないにしろ堅調に売れています。)
実際試乗してみて決めたらいいと思います。今回のコラムが参考になれば幸いです。
また、間違いがあればご指摘をいただければ幸いです。
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