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SUVがバカ売れしてるご時世、2020年のフィット、ヤリスの発売を機にコンパクトカーも激戦。各メディア等でもいろんな視点から見ています。
そんなわたしもその一人ではありますが、ヤリス乗りとしてヤリス、フィット、ノート、アクアといった近年発売されたコンパクトカーのいいところとアカンところをまとめてみました。
もちろん、わたしなりの主観や視点が入っていますので、参考程度でお願いします。
Contents
いいところとアカンところをまとめてみた。
いいところ | アカンところ | |
ヤリス | 燃費が良い 安価な価格帯がある モニターがあり、ナビも安い。 外装デザインがかっこいい。 | 狭い、収納が少なめ。 電動パーキングなし(欧州仕様はある。) アームレスト別売りのうえ、しょぼい。 価格の割に内装や装備がしょぼい(装備面でコスパが悪い) 市販のナビ装備不可。(ポータブル除く) |
フィット | 電動パーキング標準装備 LEDライト標準装備 広々空間 価格の割に内装の質が良い | 360度モニターやブラインドスポットモニターの装備不可 ナビの価格が20万円と高額。 アームレスト別売り 外装のデザインがダサい。 ハンドルがダサい。 |
ノート | 電動パーキング標準装備 AURAになるとより上質空間 HDMI端子がついてる。(OP) 全部盛りができる。 | 他の車と同条件にすると超高い。 電子シフトに賛否両論。 価格の割に内装や装備がしょぼい。(AURA除く) ハイブリッドのみ。 クルーズコントロールやLEDライト(AURA除く)別売り 導入するとナビ込みで40+33万円かかり、セット販売が多すぎる。 |
アクア | 価格の割に内装デザインが良い バイポーラNi水素電池でメンテが楽 LEDライト標準装備 モニターがあり、ナビも安い。 | 電動パーキングなし。 電子シフトに賛否両論。 モニターの解像度が最悪。 フルLEDライトにすることができない(方向指示器) ヤリスより少し広い程度 市販のナビ装備不可。(ポータブル除く) |
あるもの、ないもの。
次にヤリス、フィット、ノート、アクア及び参考としてヤリスクロスについてる主な装備をまとめました。(順番はヤリスクロスを除き発売順。)
ヤリス | フィット | ノート | アクア | ヤリス クロス | |
アルミホイール | △(GZ) | 〇(LUXE) | △(X) 〇(AURA) | 〇(Z) | △(G) 〇(Z) |
後部座席の広さ | × | 〇 | △ | △ | × |
シフトレバー | ストレート | ストレート | 電子 | 電子 | ストレート |
LEDライト | △(G) 〇(Z) | △(BASIC) 〇 | △ 〇(AURA) | 〇 | △ 〇(Z) |
電動パーキング | × | 〇 | 〇 | × | 〇 |
クルコン | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
360度モニター | △ | × | △ | △ | △ |
ブラインドSM | △ | × | △ | △ | △ |
ヘッドアップDP | △(Z) | × | △(SX) | △(Z) | △(Z) |
本革ハンドル | △ 〇(Z) | 〇(一部除く) | △(SX) 〇(4WD) | △ 〇(GZ) | △ 〇(Z) |
本革シート | × | 〇(LUXE) | 〇(AURA L) | × | × |
アームレスト | △ | △(LUXE) | 〇(X,AURA) | △(GZ) | △ |
後方ディスク ブレーキ | × | 〇 | 〇 | × | 〇 |
自動駐車 | △ | × | △ | △ | △ |
シートヒーター | △(G) 〇(Z) | 〇(LUXE他) | △ | △ | △(G) 〇(Z) |
スピーカー | 6ch(Z) | 4ch | 4ch 8ch(AURA OP) | 4ch | 6ch(Z) |
モニター | 〇 | △ | △ | 〇 | 〇 |
このことからわかるのは・・・
わかること。 | |
ヤリス | 価格が安めに設定、装備できないものも多い。 狭い。 全グレードスチールホイール&電パなし。 |
フィット | 基本装備が充実している。 全体的に広く設計。 360度モニターなど安全支援が装備不可能。 |
ノート | 全部盛りができるものの、殆どオプション。 AURAはある程度抑えられてる。 AURA以外スチールホイール。 |
アクア | ヤリスと似たようなもの。 上級グレードはアルミホイール装備。 |
ヤリスクロス | バランスがいいが、内装はフィット、AURAに惨敗。 SUVのため、他と比べて大きい。 |
結局、パーフェクトな装備になる安価なコンパクトカーはないということです。ある程度充実させるならば結局はノート含め300万クラス以上の車を買うしかなくなるっていうのが現状です。
それぞれのいいところとアカンところ。
ヤリス。
ヤリスのいいところは3車種と比較して燃費がいいのとドライバーズファーストと言わんばかりに前席が広いというのが特徴。
そのため、足が比較的長いわたしでもドライバーズポジションを一番後ろにする必要がない。
欠点はやはり死角が多く、狭く収納が悪い上に内装がしょぼい。おまけに電動パーキングがなく、スチールホイールが全グレード標準装備となっていること。価格を抑える(フィットに対抗する)ためにこのような措置になってるので、致し方がないけど、フィットの内容を見たらいかにもしょぼく感じてしまうのは痛感します。
価格を抑えたこともあり、ベースグレード(XB)は140万円未満に抑えられています。HYBRID Xも200万円を切っています。(アクアXは200万円オーバー、Bなら200万円を切る)
あとは人によるのですが3気筒エンジンでうるさいという意見も出ているそうです。わたしはハイブリッドなのでそこまで問題ないのですが、やはり若干の揺れはありますね。それでも他のトヨタのガソリン車と大して変わんないと思うけど。
フィット。
フィットのいいところは価格の割に装備が充実していることです。LEDライト、電動パーキングやアルミホイール(LUXEなど一部グレードのみ)が標準装備され、内装もヤリスと比較すれば充実しているのが見て取れます。
また、フレームを細くしたことにより前方後方の視界は良くなっています。
ホンダの特許であるセンタータンクレイアウトの恩恵を受け、後部座席は比較される4車種の中で一番広く取れています。当然ラゲッジスペースも広い。
欠点は360度モニター(トヨタでいうパノラミックビューモニター)やブライドスポットモニターが装備できないこと。
他の3車種は全部オプションで用意されているのですが、フィットのみ装備すらできません。いくら視界が良くなったとしても助手席側のミラーは嫌でも死角が出てしまいます。
だから、あった方がいいのはそのためです。ちなみにホンダでもヴェゼルなどのSUVや一部の車種は装備できます。本当はメーカー問わず標準装備して欲しいところなんですけどね。難しい話です。
また、スピーカーは4chになります。
あとはヤリスと比較してエンジンが古いものであることだけかな?この辺りは乗ってないので乗り心地は評価できませんが。
ノート。
ノートのいいところは他の3車種にはないものが全部盛ることができる。4車種で唯一パーフェクトな仕様(電動パーキング、クルコン、360度モニター、ブライドスポットモニター)にすることができる。
また、プロパイロットなど安全装備は他の3車種と比較して充実しているのも理由ですね。
あとはAURAを出すことによってより上質の車を提供していることかな?ノーマルのノートはオプションをつけなければヤリスやアクアとどっこいどっこいの装備です。むしろクルコンがないからそれ以下とも取れるかも・・・
欠点はその全部盛りをすると価格が大幅に跳ね上がり、300万円クラスになってしまうことです。
プロパイロット付きのオプションはナビ込みで44万円、アルミホイールやLEDライトなども含めたら30万円もかかるため、結局210万円の車が諸々入れてしまうと300万円オーバーになってしまいます。
これならSUVとか他の選択肢が出てしまうので辛いところ。
AURAにしてもLEDライトやアルミホイールが標準装備されているが、プロパイロットなどはオプションなので、結局300万円かかってしまいます。
そして、この文章から見てわかる通り、ノーマルのノートはLEDライトやアルミホイールはヤリス同様オプションです。さらに他の車種では標準装備されているクルコンもノートは別売りになるので、結局合わせてしまうと価格が跳ね上がってしまいます。
アクア。
アクアのいいところはヤリスや前モデルと比較して広くとっている上に価格が抑えられていることです。
また、ヤリスではオプション扱いのコンセントやLEDライトがアクアでは標準装備となっているのも大きなポイントです。ヤリスはZグレードを除き全てハロゲンで、Gグレードのみ変更が可能なので、アドバンテージは大きいと思う。(どちらもZグレードはフルLEDだが、アクアは方向指示器、ヤリスはナンバープレートのみ豆球。)
燃費はヤリスほどではないにしても、それでもWLTCで35キロ(Bグレード)は大したものです。噂段階ではヤリス越えとか言われてたけどね。w
欠点はノートと同様で電子シフトにしていること、電動パーキングが標準装備されていないことですね。
電子シフトはプリウスと同等の形となっているため、賛否が出るところです。いくら安全装備などがヤリスと比べてパワーアップしているとはいえ、これで選択肢から外すユーザーも出るかもしれません。
また、ノートと比較してマシであるものの、セット販売が多いこと。
特にZグレードは360度モニターを装備する際はヘッドアップディスプレイがセットで販売されてしまう。その価格は18万円と超高額です。Gグレードならヤリス同様に分けることができるのですが、ヘッドアップディスプレイはつけることができません。
また、ヤリス、ヤリスクロスのZグレードと異なり、メモリーシート(イージーリターンシート)やパワーシートはオプション設定です。この辺りからヤリスはドライバーズファースト、アクアはユーティリティファーストを印象付けるようになってますね。
アクアについては過去の記事にも書いていますので、参考にしていただければ幸いです。
ヤリスをスケープゴート(生贄)してるのか?
いろんなところを見るに、「ヤリスと比べて○○は良い」「ヤリスはチープ」という意見が非常に多く見られます。
確かに、装備面から見たらヤリスが貧弱なのは否定しません。ただ、アクアも似たようなものであり、ヤリスクロスも内装はヤリスと同じなのでしょぼいのは否定しません。
ヤリスは特にフィット、ノート、アクアと比較されることが多い。アクアは前モデルと比べたらたしかに進化しているのですが、現行モデルではちょっとアクアの方がいいってレベルで、実際は棲み分けができそうな印象です。
フィットと比較してひどいと思ったのが安全性能。フィットとヤリスで比較して安全性能は(オプションとはいえ)ヤリスの方が充実しています。それなのにフィットの方がヤリスよりもスコアが高いメディアがあるらしい。
ノートはさすがにAURAを除けば内装がチープ、オプションだらけでつけると300万以上かかるという意見が多い。それでもヤリスより広いのは否定しません。
アクアは「ヤリスと比べて上質空間」という意見が非常に多い。ソフトプラでもチープに見えるヤリス(及びヤリスクロス)と合皮になって上質に見えるアクア(及びフィット)と見てくれで判断してるよね。
ヤリスクロスもあるメディアは「ヤリスの不満点を半年で解消」と書かれていた。普通有り得ない。実際はヤリスとヤリスクロスは同時期に開発していたそう。
上記リンク先流用ですが、「ヤリスの『GA-B』プラットフォーム開発において、ヤリスクロスも見据えた開発の承認を得た」と書かれているようにヤリスと並行着手しています。だから「半年で解消」っていうのは矛盾するのです。
そしてどこかしらで何故かヤリスよりも運転しやすいとかいわれるところ。運転の快適性はその評価する方によって違うからね。
だから、ヤリスをスケープゴートにしてる印象は本当に受けます。実際は先述の通りないものもあるため一長一短です。
ヤリスの真の姿。
ヤリスの真の姿は欧州仕様であり、電動パーキング(後方ディスクブレーキ)、ホイールのねじは5本、シフトブーツがあります。つまり、シフトブーツ(やタイヤ)を除けばヤリスクロスと同じ。
日本の場合は価格を抑えるのと日本の基準に合わせるために狭くし、サイドブレーキ(後方ドラムブレーキ)、ホイールのねじ4本、シフトブーツなしになってます。だからショボいと酷評を食らっています。
ヤリスクロスが先述の通り電動パーキング(後方ディスクブレーキ)、ホイールのねじは5本であることを考えたら、どう考えても装備充実&広い空間が欲しけりゃヤリスクロスを選んでねって言ってるのが明白。そのため低評価の意見(特に後部座席と電動パーキング)が散見されることになってます。
将来的に日本でも欧州と同じ仕様のヤリスを出すことはあるでしょうけど、いつになるかはわかりません。仮にアクアのパーキングブレーキが電動ならば日本版ヤリスは死亡宣告を食らってるようなもんだった気がしますね。

そもそもヤリスは世界戦略車です。WRCなどのモーターレースにGRヤリスやヤリスが参戦してるのを考えたら明白。
なお、アメリカのヤリスはMAZDA2(旧デミオ)です。
パーフェクトなコンパクトカーは・・・
よって、電動パーキング、360度モニター、ブラインドスポットモニター、アルミホイール、内装豪華、広々空間、安全装備充実、本革もしくは合皮、スピーカー、クルコン、などが全部盛りで200万円台の安価なハイブリッドのコンパクトカーは現状存在しないってことです。
コンパクトカーではノートが全部盛りできるのですが、全部盛りすればAURA含めどのグレードも300万円オーバーは確実です。これに加えて税金やらその他オプションもかかってしまうわけで、結局SUVが余裕で買える値段になってしまいます。(AURAは上質をアピールしてるので、結構売れてるそう)
ヤリス、フィット、アクアも上級グレードに全部盛りすれば300万円かかる上にノートと比較して装備できないものがあるのも事実です。
わたしは現在ヤリスユーザーではありますが、ヤリスを売ってまでこれらの車を買うか?といえば買わないでしょう。
買うのであれば、コンパクトカーではなく、SUVやワゴン買うかな?それだけコンパクトカーのコストダウンっぷりがよくわかると感じました。
もう、好きな車や気に入った車を買うんでええんでないの?
そういう意味を込めたらリサーチは徹底的にした方がいいと思いますね。安い買い物じゃないですから。
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